04/03/2024
あったまるのも冷めるのもゆっくり、スロースターターでありながらスロークローザー。まったく現代では役に立たないような代物の薪ストーブ。その薪ストーブは現代の暖房器具のなかでは一番ヒトに優しい物かもしれません。ホモ・サピエンスが現れる前のホモ・エレクトスの時代、すでに人類は火を操って、暖を採ったり、肉を焼いて食べやすくしたり、猛獣から身を守る術を得ていました。そんな長い火との付き合いの最終地点が薪ストーブだとも言えます。
今号は創刊号から数えてちょうど50号。それをきっかけに内容を見直しながらデザインにも大きく手を加えました。ただし、薪ストーブにこだわることに代わりはありません。メインとなる紹介/試焚はスペイン、パナデロ社の新鋭トレス。大きく三面にガラスを取りつつ煤を最小限に抑えたそのハイテク技術にも言及しました。
特集は「再び問う 薪ストーブってなんだ?」。私たち薪ストーブユーザーの立ち位置をもう一度確認しつつ、これから薪ストーブライフを始める方へのエールを送ります。
また、今号から薪ストーブメーカーの特集も始めました。第一回目はベルギーの名門ドブレです。彼らには創業以来何にも代えがたいポリシーが貫かれています。そのスピリットを紐解きながら最新モデルを分析します。
新フォーマットの薪ストーブライフはその名の通り、薪ストーブにかかわる人生にもこだわります。なぜなら、薪ストーブは人生を変えてしまうほど影響力の大きいアイテムだからです。第一回は某自動車メーカー部長から木工作家に転身した薪ストーブユーザーの人生にスポットを当てました。
その他、オモテで楽しむ薪焚きサウナや定番の忖度のない薪ストーブユーザーレポートもたっぷりあります。
薪ストーブライフNo.50そろそろ発売です。