週刊NY生活 デジタル版

今週のデジタル版 第1部を読む今週のデジタル版 第2部を読む(1)NY日系社会を助ける 1〜23面(2)改革に「一世代」という途方もない時間のかかる日本 4面(3)「公益資本主義」の挑戦 5面(4)週刊やさしいにほんご生活 15面(5)サナ...
12/29/2025

今週のデジタル版 第1部を読む

今週のデジタル版 第2部を読む

(1)NY日系社会を助ける 1〜23面

(2)改革に「一世代」という途方もない時間のかかる日本 4面

(3)「公益資本主義」の挑戦 5面

(4)週刊やさしいにほんご生活 15面

(5)サナエノミクスで日本を救えるのか 24面

(6)ハンター大学に外務大臣表彰 32面

(7)ニューヨークの魔法 39面

(8)日系一世の生きた証 43面

(9)NYシニア生活の喜び 大江千里 53面

(10) 大田区町工場 職人たちの履歴書2 54面

今週のデジタル版 第1部を読む 今週のデジタル版 第2部を読む (1)NY日系社会を助ける 1〜23面

世界の在留邦人とも連携邦人医療支援ネットワーク JAMSNET WORLD 「邦人医療支援ネットワーク(Japanese Medical Support Network)」、通称ジャムズネット=JAMSNETは、2006年に在留邦人の心身の...
12/29/2025

世界の在留邦人とも連携

邦人医療支援ネットワーク JAMSNET WORLD

 「邦人医療支援ネットワーク(Japanese Medical Support Network)」、通称ジャムズネット=JAMSNETは、2006年に在留邦人の心身の健康と生活の支援を目的に、心理分野・福祉・医療の団体と専門家が中心となり、これに在ニューヨーク日本国総領事館(以下:総領事館)が側面支援することで設立された。そのきっかけは、2001年9月11日マンハッタンで起きた同時多発テロ事件だった。当時、NYには医療や福祉、教育、心理などの分野で邦人コミュニティーを支援するボランティア団体が多数存在していたが、団体間相互の連携した活動はしていなかった。そこで、2005年に、当時総領事館仲本光一医務官と日本人医師会会長に就任したコロンビア大学教授、本間俊一医師の協同発案のもと、米国日本人医師会を中心に既存の20団体が参加して団体を結成し、直ちにNY州政府から非営利法人NPOの認可を受けて、2006年1月12日に第1回定例会議をNY総領事館において開催した。

 その後、JAMSNETは日本、カナダ、ドイツ、スイス、オーストラリア、アジア各地域へと活動の幅が広がり、2021年4月からはNYで創設されたジャムズネットの名義をNYにおいては“JAMSNET-USA”と通称名を変更。JAMSNET-USAはニューヨーク日系人会(JAA)、米国日本人医師会(JMSA)、邦人児童の教育、発達、適応に関する問題に対応するニューヨーク日本人教育審議会・教育相談室、日系コミュ二ティーの駆け込み寺の名で地域に密着する日米ソーシャルサービス(JASSI)、NY州におけるメンタルヘルス分野での唯一の公認医療クリニック、日米カウンセリング・センター(Hamilton-Madison House)、障害児とその家族に寄り添う「APPLE

世界の在留邦人とも連携 邦人医療支援ネットワーク JAMSNET WORLD  「邦人医療支援ネットワーク(Japanese Medical Suppo

昨年、2025年の日本において最も大きな事件といえば、高市早苗氏が女性初の総理大臣に就任したことだろう。現在では、女性初などということを言う人はいなくなり、高市氏の経済政策や外交政策を巡って毎日のように国会の内外で議論が激しい。現実となって...
12/29/2025

昨年、2025年の日本において最も大きな事件といえば、高市早苗氏が女性初の総理大臣に就任したことだろう。現在では、女性初などということを言う人はいなくなり、高市氏の経済政策や外交政策を巡って毎日のように国会の内外で議論が激しい。現実となって初めてではあるが、日本社会は女性首相の登場をようやく受け入れた。女性首相だけでなく、ここ10年ぐらいの間に、大企業を中心に女性管理職も、そして女性の執行役員なども珍しくなくなった。

 そのこと自体は評価すべきと思うが、考えてみれば1985年に男女雇用機会均等法が施行されてから40年という年月が流れたことには呆然とする思いだ。理由は簡単で、女性の権利を認めるのと同時に年功序列制度を改めることをしなかったからだ。その結果、均等法世代の女性が長い年月の下積みに耐えて管理職候補適齢期に入るまで時間がかかったのである。思えば、2007年に当時の福田康夫内閣が「女性の管理職比率」を高めるための目標値を設定したが、全く達成はできなかった。政府関係者は首をかしげていたが、年功序列制度が壊せない中では当然の帰結であった。

 高市早苗氏について言えば、初当選の1993年から総理就任までは32年という気の遠くなるような年月を要している。その間に落選したり、政党を変わったり、立場性も中道左派から右派へ変えてみたりと、有権者の懐に入るためには大変な苦労をしてきた。

 考えてみれば、日本という社会は変革に極めて時間のかかる体質を抱えている。例えば、DXにしても、Windows95とインターネットの普及が1995年だとして、DXが加速するのに約30年を要している。これまた気の遠くなるような年月を必要としたのである。消費者としてデジタルに抵抗感の多い団塊世代、そしてアナログを切り捨てる勇気のない谷間世代の経営者、この両者が去るのを待たなくては、官民のデジタル化は進まなかったのだ。

 女性の活躍にしてもDXにしても、一つの改革に約30年がかかるというのは、要するに個人が変わらないからだ。そのために、旧世代が権力を手放すまでには、一世代分の時間がかかるというわけだ。これは日本という国に宿命的な特徴なのかというと、実は大きな例外がある。それは国家の転換期に起きる現象だ。

 例えば1945年の敗戦の前後においては、国家総動員法が1938年で、降伏が45年、再

変革に「一世代」という途方もない時間のかかる日本 あめりか時評閑話休題, コラム, 注目記事 12/29/202512/29/2025 NYS  昨年、2025年の日本において最も大きな事件といえば、高市早苗氏が女性初の総理大臣に就任したこ.....

12/29/2025

この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やマナー、タイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。また、漢字をまだ習っていないお子様にとっても社会を知り、漢字に接するよい機会になります。

新年は「はじめて」を大切に

 日本では、新しい年に「はじめてのこと」を大切にします。これを「初(はつ)〜」と言います。たとえば、新年に、はじめて神社やお寺に行くことを初詣(はつもうで) と言います。多くの人は、お願いごとだけでなく「去年もありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えます。ほかにも、新しい年にはじめて見る夢を 初夢、年が明けてから、元旦に見る日の出のことを初日の出と言います。初カラオケ、初スキーなど新年はじめての行動には「初」をつけて楽しみます。また、お正月はいつもより予定を入れずに家でゆっくり過ごしたい人も多くいます。新しい年に気持ちを整える時間を持ちたいと考える日本らしい文化です。

年末の大掃除

 日本では、新しい年をむかえる前に、家や職場をきれいにする習慣があります。これを 大掃除(おおそうじ) と言います。年末になると、家庭だけでなく学校や会社、店などでも大掃除をします。一年のよごれを落とし、新年を気持ちよくむかえるためです。大掃除は、そうじをすることだけが目的ではありません。日本では、大掃除は、新しい年に、よい縁をむかえるための縁起のよい行動 と考えられています。また、場所や物を大切にあつかうことは、家庭でも職場でも、一緒に過ごす人への思いやりにつながります。大掃除は、新年を大切にむかえるための、日本らしい生活のマナーです。

「おもち」と「おもちつき」

 日本では、お正月に おもち を食べます。おもちは、新しい年の幸せや健康を願う、縁起のよい食べもの と考えられています。白色は、新しい始まりを表します。おもちはよく伸びることから、幸せが長く続くように、という意味もあります。年末やお正月に、おもちつき をする家庭や地域もあります。臼 に入れた、むしたもち米を杵でつくと、やわらかく伸びるおもちができます。皆で声をかけ合い協力し合うことも縁起のよい行動と考えられています。また、おもちは、あんこや醤油をつけたりと食べ方もさまざま。お雑煮はおもちが入った

12/29/2025

公益資本主義を目指す東京円卓会議「富める者だけの資本主義に反旗を翻す」に出席しました。公益資本主義の提唱者の原丈人さんと、慶應大学との共催です。「短期的・投機的な投資家の動きに対して経済社会の持続性をどう確保するか」が主テーマで、経済、金融、ファクトチェックの専門家が講演しました。

 公益資本主義とは「短期的な株主利益の最大化ではなく、企業を社会の公器と捉え、中長期的に公益(社会全体の利益)と企業価値を両立させる資本主義」です。

 旧知の原さんは、慶應大学、スタンフォード大学で学び、シリコンバレーでベンチャーキャピタリストとして成功した実業家であるとともに啓蒙家です。バングラデシュやザンビアなどの経済自立支援や、仲介外交などで私と共感する同志です。

 岸田文雄首相が提唱した「賃金と成長の好循環という新しい資本主義」は公益資本主義がベースと言われ、この日も石破茂前首相や神谷宗幣参政党代表も来賓で出席しました。

 公益資本主義は、1986年に国際MRA(現在の国際IC)のスイスのコーで設立されたコー円卓会議を想起させます。オランダのフィリップス社元会長の提唱で、日本の輸出攻勢に反発した欧米の経営者と日本の経営者が本音で語り合う会議で、私が事務局を務めました。1994年には「企業の行動指針」を策定しました。その理念はキヤノンの賀来龍三郎社長が提唱した「共生」、欧州が提唱した「人間の尊厳」、米国が提唱した「ステークホルダーへの責任」でした。「ステークホルダーへの責任」はハネウェルや3Mなどが提唱し、社員、顧客、地域、環境などを尊重する経営でした。

 しかし、近年の「ステークホルダー経営」は株主利益中心主義で、原さんが警鐘を鳴らしています。賀来さんが唱えた「世界との共生」や「倫理国家構想」は、原さんの唱える「公益」、「倫理」と一致します。

 私は「失った30年検証研究会」の提言策定に関わりました。資本主義の再生に留まらず、「危機管理を含めた世界全体の長期的・戦略的なStatecraft(国家運営)の確立」が提言の柱です。本年は、混乱と分断が増し、倫理崩壊が著しい世界の新しい理念と秩序作りの年とすべきです。そのためにも、公益資本主義を支援して参ります。

 皆さん、本年もよろしくお願いいたします。

ふじた・ゆきひさ=オックスフォード大政治国際問題学部客員研究フェ

12/29/2025

読売新聞東京本社社友、読売アメリカ社元社長、熱海市民大学講師

麻生雍一郎

 2025年は日米とも多事多難だった。トランプ政権は中東ガザでの停戦にこぎつけたが、ウクライナ戦争は4年目に入り、なお戦闘が続く。貿易赤字改善を旗印に各国へ発動した相互関税は司法が「待った」をかけ(まだ最高裁判断には至っていない)越年した。

 日本では10月21日、初の女性宰相が誕生した。高市早苗首相は就任5日後にはマレーシアへ飛んで東南アジア諸国連合(ASEAN)の関連首脳会議へ出席、とんぼ返りした翌27日はトランプ米大統領が訪日、日米首脳会談を終えると30日には韓国へ。アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議へ参加して李在明大統領と日韓首脳会談を行い、翌31日には習近平中国国家主席との会談も実現した。

 歴代総理に見られなかった華々しい外交デビューに国民の支持率も80%前後に上がったが、11月に入ると情勢急変、2つの不安材料が表面化した。1つは台湾を巡る国会答弁。台湾有事の際の出方をしつこく聞かれた首相は「(中国が)戦艦を使って(台湾への)武力の行使を伴うものであれば、どう考えても(自衛隊の出動が可能な)存立危機事態に成り得るものではないか」と答弁、具体的な状況明示へ踏み込んでしまった。

 習近平主席は高市首相と釜山でのAPEC首脳会談で会うのに躊躇があったという。それでも首脳会談に臨み「戦略的互恵関係で行こう」となったのに直後の台湾をめぐる高市発言に「顏に泥を塗られた」と感じたのかもしれない。

 胸の内を忖度したのか中国側は「勝手に突っ込んできた汚い首は斬ってやるしかない」と感情むき出しの駐大阪総領事のSNS投稿に始まって再輸入に踏み切ったばかりの日本の水産物の輸入停止、訪日旅行の自粛や日本関連イベントの中止など次々に対抗策を打ってきた。

 習主席とは「引き続き会いましょう」と握手して別れた高市首相だっただけに、その後の1か月でこんな局面を迎えるとは思ってもみなかったことだろう。11月には南アフリカで開かれたG20へ参加したが、李強中国首相とは接触もなかった。中国からはその後も度々の答弁撤回要求や航空自衛隊機に対するレーダー照射など外交、軍事両面からの「威圧」が続く。

 日本では「危険極まりない徴発」(読売新聞12月8日社説)との声があるが私の知人の外交筋は「矢継ぎ早

日本語教育に貢献 外務省は去る昨年8月28日、令和7年度外務大臣表彰の受賞者を発表し、ニューヨークでは、団体としてニューヨーク私立大学ハンター校日本語・日本文化科が受賞した。その伝達式が12月12日、ニューヨーク総領事大使公邸で行われ、片平...
12/29/2025

日本語教育に貢献

 外務省は去る昨年8月28日、令和7年度外務大臣表彰の受賞者を発表し、ニューヨークでは、団体としてニューヨーク私立大学ハンター校日本語・日本文化科が受賞した。その伝達式が12月12日、ニューヨーク総領事大使公邸で行われ、片平聡大使から同大学日本語・日本文化科長のアレックス・ローガルズ氏に受賞正式発表時の担当大臣である岩屋外相名の表彰状が手渡された。功績概要は米国における日本語・日本文化の推進。

 当日は、ナンシー・カンター・同大学長、マーヤン・バルカン同大日本語・日本文化科元科長、古川明代副科長ら大学関係者が招待され祝賀会に出席した。ローガルズ科長は受賞挨拶の中で同大の日本語科を創設して日本語教育に貢献し2018年の叙勲で旭日単光章を受章した川島敦子名誉科長(故人)の功績を称えた。

 現在同大では約1000人の学生が日本語を学んでいる。式典では昨年9月にニューヨークで開催されたワンストーリーアワードの日本語学生スピーチコンテストで優勝し今年訪日招聘されるカイル・フラーさん(39)が日本語を通して日本文化について学んだことなどを語った。

 同大では、本紙・週刊NY生活で毎月第3週に掲載している日本語学習者を対象とする欄「週刊やさしいにほんご生活」を授業で活用するなど日本語教育に力を入れている。

 今回の外務大臣表彰の受賞者内訳は173個人と58団体。このうち海外在住受賞者は155個人、51団体だった。

ハンター大学に外務大臣表彰 NYニュース, 注目記事 12/29/202512/29/2025 NYS 日本語教育に貢献  外務省は去る昨年8月28日、令和7年度外務大臣表彰の受賞者を発表し、ニューヨークでは、団体としてニューヨーク私立大学ハン.....

私は最近、大失敗を犯した。あまりに最近のことなので、そのことについて書くのも胸が痛い。 ある仕事関係者から、締切を予定より早めてもらえないかというEメールがクリスマス・イヴに届いた。前に一度、無理だと断わったが、とても困っているらしく、再度...
12/29/2025

私は最近、大失敗を犯した。あまりに最近のことなので、そのことについて書くのも胸が痛い。

 ある仕事関係者から、締切を予定より早めてもらえないかというEメールがクリスマス・イヴに届いた。前に一度、無理だと断わったが、とても困っているらしく、再度の相談だった。

 お世話になっているので、なんとかしたかったが、ほかの仕事との兼ね合いで、不可能に近かった。パニック状態で、「もう、メリークリスマスどころじゃ、ないわ!」と、愚痴っぽいEメールを日本にいる夫に送った。

 と、思い込んでいた。ところが、私は気が動転していたのだろう。うっかりそれを、その仕事関係者本人にEメールしてしまったのだ。

 あわてふためき、私はアメリカのインターネットのプロバイダーに電話をかけた。週末にさしかかるので、彼女がそれを目にするまでに数日ある。

 Is there anything you can do about it?

 なんとかならないですか? と泣きつく私に、

 No, there's nothing we can do about it. Sorry.

 いえ、なんともならないですね、残念ですが、とつれない返事が返ってきた。

 できることと言えば、その人にお詫びのEメールをすぐに送ることでしょう。

 そんなこと、もうとっくにしました。

 そうですか。

 もう一巻の終わりだ。これだからインターネットなどというのは、便利なようで不便なのだ。

 でも、と電話の相手が言う。

 Yes?

 と私は期待に胸が高鳴り、受話器を握る手に思わず力が入る。

 It's Christmas.

 クリスマスですよ。

 電話の向こうで彼が言う。

 だから、その人も許してくれるでしょう。

 あるテレビ局の取材で、全米を回った時のことを思い出した。録音機材が規定のサイズより大きかったり、荷物の量が多かったりで、利用する航空会社のカウンターの女性に、数百ドルという追加料金を払わなければならないと言われた。彼女は奥の方で誰かと話をし、しばらくして戻ってきた。

 こちらも覚悟し、払おうと思っていると、

 It's Christmas.

 私は最近、大失敗を犯した。あまりに最近のことなので、そのことについて書くのも胸が痛い。  ある仕事関係者

名前と顔の一致求めて写真家・井上博行が撮影 2025年11月、NY日系人会(JAA)ホールにニューヨーク日系1世のモノクロのポートレート53点が並んだ。100年ほど前に渡米した人々で、撮影されたのは約45年前だから、ほとんどが80歳以上。人...
12/29/2025

名前と顔の一致求めて

写真家・井上博行が撮影

 2025年11月、NY日系人会(JAA)ホールにニューヨーク日系1世のモノクロのポートレート53点が並んだ。100年ほど前に渡米した人々で、撮影されたのは約45年前だから、ほとんどが80歳以上。人生の年輪とでも言おうか、みな何ともいい表情だ。撮影時の聞き書きも一部公開され、起業、留学、結婚、密航、冒険などの渡米理由、新天地での苦難や第二次世界大戦中の差別、敗戦国となった母国への思い、終の棲家となるNYへの愛が、話し口調で生き生きと活字となって蘇る。この紆余曲折の人生譚がまた面白い。ところが「11人しか名前と顔が一致していない」というのを聞いて何とも残念な気持ちになった。さらに多くの人を一致させようと作業を進めるJAAの取り組みを取材した。(小味かおる、取材協力:野田美知代さん、竹田あけみさん、青野栄子さん、横山由香さん)

 撮影したのは、宮崎県出身の写真家・井上博行さん(1951〜2024)。日本と英国で活動後、1978年から約5年はNYを拠点に芸術的な写真を中心として活躍していた。たまたま日系1世と接したことで、グラフィックデザイナーの斎藤央火さんとふたりで「パイオニアともいえる方々の記憶を残そう」と、新移民法(アジアからの移民を全面的に禁止する条項あり)が交付された1924年以前に渡米した日本人を約1年余かけて訪ね歩き、ニューヨーク(JAAと総領事館で2回)と東京で写真展を開いた。

 それから約40年、井上さんのスタジオに眠っていた写真が再び脚光を浴びた。今回の写真展に尽力したアーティストの竹田あけみさんはこう話す。「5年ほど前、博行さんの一世写真展の資料を妻の千恵さんからもらって、強く興味を持っていたのですが、昨年博行さんが亡くなって…」。NYで写真展をしたいと、JAA事務局長の野田美知代  さんに相談し、写真60点と聞き書きノートなどがJAAに寄贈されることになった。

 竹田さんは、日頃から青野栄子さんとふたりでJAAの収蔵庫で週1回、アーカイブのボランティア作業をしている。竹田さんが8月の帰国時に聞き書きノートを持ち帰り、写真展までの約2か月、青野さんとふたりで手書きメモのデジタル化に集中した。音声を文字化するアプリを使って「話した口調そのまま」のメモを読み上げて活字にしたという。展示のために英訳も

名前と顔の一致求めて 写真家・井上博行が撮影  2025年11月、NY日系人会(JAA)ホールにニューヨーク

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