11/05/2025
来年2月まで延長
第2次世界大戦中にアンネ・フランク一家らがナチスの迫害を逃れて約2年間潜伏したオランダ・アムステルダムの隠れ家が、ニューヨーク市内で再現されて話題を呼んでいる。ニューヨーク・ユダヤ歴史センター(Center for Jewish History:西16丁目15番地)は、アウシュビッツ解放80年にあわせて今年1月27日の国際ホロコースト記念日から、「アンネの日記」で知られるユダヤ人少女アンネ・フランクが強制収容所に送られるまで生活していた隠れ家を世界で初めて実物大で再現した。
「Anne Frank The Exhibition」の隠れ家には、出入り口を隠すための本棚をはじめ、ベッドルームやキッチンの家具、日記帳や生活用品のレプリカが展示されている。アムステルダムの隠れ家はアンネの父オットー・フランクの希望により家具や生活用品がない状態で保存・公開されているが、NYではアムステルダムから提供された未公開品も含む100点以上の収蔵品も加えて再現されているため、来館者は当時のアンネと家族らの日常を感じながら見学できる。また、同展では隠れ家を再現しているだけでなく、強制収容所に送られた2年後に15歳で亡くなったアンネの生涯についてや、書籍・各国の出版物、ホロコーストに関する展示が7500平方フィートの会場に歴史を追うようにつくられている。入り口で一人ひとりに渡される無料のオーディオガイドを使ってじっくりと耳を傾ける人も多く、すべての解説を聞きながら会場を歩くと約1時間、歴史と家族の物語を学ぶことができる。
当初は4月末までだった同展は連日満員でチケット入手が難しくなったため10月末まで延長、そして現在はさらに2026年2月1日まで延長されている。入場料は一般24ドル〜、17歳以下は18ドル〜。土曜休館。ソールドアウトの日も多いため、オンラインで時間指定の事前購入を推奨する。チケット・詳細はウェブサイトhttps://www.annefrankexhibit.orgを参照する。
(高田由起子、外観写真も。ほかの写真は公式サイトより)
アンネ・フランク展 隠れ家を忠実に再現 NYニュース, 注目記事 11/05/202511/05/2025 NYS 来年2月まで延長 第2次世界大戦中にアンネ・フランク一家らがナチスの迫害を逃れて約2年間潜伏したオランダ・アムステルダムの隠れ...