テンミニッツTv

テンミニッツTv 1話10分で学ぶ大人の教養講座『テンミニッツTV』のFacebookページです。

03/01/2024

◎議論で和を実現せよ、怒りと執着を捨て凡夫の自覚を持て
聖徳太子「十七条憲法」を読む(5)条文を読む…和と議論
賴住光子(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5183

「議論によって和を実現する」――これは、十七条憲法の条文の中で最も多くかつ非常に重要なこととして第一条、第十条、第十五条、第十七条に記されている内容である。議論を尽くすことにより自ずと立ち上がる道理。また、その前提となる「凡夫」としての自覚。そして自己に対する執着を捨てて、「公」を志向するという考え方。それらがいわゆる「忖度する」や「空気を読む」などとは異なり、真の「和」に通じる道なのである。(全6話中第5話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●第一条を読む――和と議論、結果として生まれる共同性
●第十条を読む――怒りを捨てること、凡夫の自覚
●第十五条を読む――自己に対する執着を捨てて、公を志向する
●第十七条を読む――最初と最後を「議論」で締める
●多数決ではない、全員が納得するまで尽くされる議論

<テンミニッツTV編集部>

02/01/2024

◎なぜ和歌で神意を伝えるのか…古典文献の事例と巫女の歌占
おみくじと和歌の歴史(3)神意を伝える和歌と歌占
平野多恵(成蹊大学文学部日本文学科教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5198

古来より日本人に親しまれてきた和歌。神様として信仰されたスサノヲノミコトが最初に詠んだとされる和歌は、神意を人々に伝えるための重要なツールだったが、人々がその神意を受け取るために必要としたのが巫女だった。『伊勢物語』や『保元物語』の話などを交えながら、神様が歌によって神意を伝えた伝承を紹介するとともに、神様と人を仲立ちする巫女の存在によって確立された歌占(うたうら)の成り立ちも解説する。(全5話中第3話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●神様と人間のコミュニケーション手段としての和歌
●『伊勢物語』――帝と住吉の神様の歌のやりとり
●巫女の存在によって成立した歌占と、当時の歌占の方法

<テンミニッツTV編集部>

01/01/2024

◎国連改革は可能か…残されているのは「西側同盟」の可能性
ポスト国連と憲法9条・安保(2)有志多国籍軍と西側同盟の可能性
橋爪大三郎(社会学者)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5190

現行の国連には、常任理事国の「拒否権」に由来する構造的な問題がある。では世界平和の実現をより難しいものにしているその問題を克服する方法として、いったいどのような策があり得るだろうか。「第2国連」「有志多国籍軍」「西側同盟」など、多国間連携の可能性を探る。(全5話中第2話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「第2国連」をつくっても国連の問題点は解決しない
●国連の機能不全を打開し得る「有志多国籍軍」
●ヨーロッパをも含めた東アジアの「西側同盟」の可能性
●「日英同盟」破棄の教訓から、「日米安保の未来」を考える

<テンミニッツTV編集部>

31/12/2023

◎2024年・年頭所感…完全循環型社会と健康長寿社会へ
完全循環型社会と教養の時代(1)これから何が起こるか
小宮山宏(東京大学第28代総長)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5194

いま、生成AIが信じられないくらいのスピードで進化している。これは、人間の知的生活にも、間違いなく大きな影響を与える。地球環境も、日本各地で40度を超える気温になるなど、大問題になっている一方、世界中で再生可能エネルギーの導入速度が、大きく加速してもいる。これから、「完全循環型社会」と「生成AIの急速な社会実装」がどんどん進んでいくであろう。加えて、健康寿命と生命的な寿命が一致する「健康で長寿な社会」を求める声も、ますます高まっていくであろう。大きな方向性が見えてきた。(全2話中第1話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●完全循環社会と生成AIとの協働がスタートする
●再生可能エネルギー、都市鉱山、バイオマス成長分が新しい資源になる
●これからは「健康で長寿」「生きがい」を求める社会へ

<テンミニッツTV編集部>

30/12/2023

◎「むすひ」「修理固成」…古事記のキーワードと大国主神の力
大国主神に学ぶ日本人の生き方(4)「むすひ」と「修理固成」の力
鎌田東二(京都大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5173

『古事記』における重要な2つのキーワードに、「むすひ」と「修理固成」がある。世界神話には見られない日本神話の特徴でもあるこの2つは、どういったものであるか。また、この2つがもたらす天壌無窮の「終わりなきダイナミズム」とは。さらに、これらが大国主神のもつ健康と癒しのわざである「なおす力」にもつながっていくことを解説する。(全9話中4話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●『古事記』の重要な2つのキーワード
●日本神話の「終わりなきダイナミズム」
●大国主神話が語る「なおす力」

<テンミニッツTV編集部>

29/12/2023

◎55年体制も裏でつながる一元論…即興には共通の土俵が必要
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(8)分断と対立を超える知恵
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5140

戦後、日本には歌舞伎的二元論、あるいは演劇的二元論といって、例えば表では55年体制とか、進歩派と保守派の対立とか、労使の対立などがあるけれども、裏でつながっている、根底では同じ日本のイメージのようなものが共有されている、つまり一元論的な価値観が生きている状態だった。しかし、冷戦構造の崩壊後、分断が起きて、根っこもまったく共有されないような世の中になってきた。それが現代の日本の行き詰まりを生んでいるといえる。であれば、その共有基盤を復元できるのか。またどのように復元するのか――。打開に向けた糸口を探る。(全8話中8話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●55年体制も、根っこはつながっていた
●皆が共有していた土俵がなくなってしまった
●崩壊した感性は現代に復元できる?
●われわれの感性が求めているものとは

<テンミニッツTV編集部>

28/12/2023

◎『寅さんの教育論』――山田洋次監督から学んだ大事な教え
組織心理学~若者とのコミュニケーション(2)自信をもたせることの大切さ
山浦一保(立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5157

若者や部下が相談してきたときに、聞き手である上司や先生、先輩などがつい話し過ぎるのはよくある失敗である。相手の話の辻褄が合わなくても、それなりのストーリーがあることを理解し、想像することが大切だ。最後に山田洋次監督の『寅さんの教育論』を紹介するが、大事なのは自信をもたせることである。(全2話中第2話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●聞き手はしゃべりすぎない、話し相手の「ストーリー」を尊重する
●伝わりにくさへの無自覚が一番罪…お互いスキルを磨くことが大事
●「自信を持たせる」ことの大切さを説いた『寅さんの教育論』

<テンミニッツTV編集部>

27/12/2023

◎仏教を重んじる深い理由…なぜ親鸞は聖徳太子を尊敬したか
聖徳太子「十七条憲法」を読む(4)聖徳太子の思想と日本の独立性
賴住光子(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5182

十七条憲法について、「中国で隋の直前の時代にあたる北朝の文書(六条詔書)を模倣したものではないか」「中国の思想のパッチワークではないか」といった指摘もある。もちろん、似ている部分や取り入れている部分もある。しかし詳細に見ていくと、やはり聖徳太子は内容的に独自のものを打ち出しており、「十七条憲法」の内容は、日本独自のものだという。それは、はたしてどのような点なのだろうか。また、聖徳太子は後世の日本人にも思想的に大きな影響を与えた。たとえば、親鸞も聖徳太子を深く尊敬した1人である。日本仏教の先駆者として聖徳太子が後世に与えた影響とともに解説する。(全6話中第4話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「十七条憲法」は聖徳太子のオリジナル、中国の類似文書との違い
●中華思想への対抗策としての仏教
●「在家仏教」――俗世との距離が近い日本仏教の特徴
●「易姓革命」を絶対に入れなかった日本の儒教
●聖徳太子の大きな影響……日本仏教の先駆者として

<テンミニッツTV編集部>

26/12/2023

◎征夷大将軍も勅撰和歌集の撰者も「おみくじ」で選ぶ?
おみくじと和歌の歴史(2)おみくじのルーツ
平野多恵(成蹊大学文学部日本文学科教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5197

おみくじには3つのルーツがある。1つ目が「和歌みくじ」、2つ目が「神仏の前で引く自作のくじ」、3つ目が「漢詩みくじ」だが、それぞれどのようなものなのか。また、歴史のなかでは、くじ引きで征夷大将軍が決まった「くじ引き将軍」の事例や、勅撰和歌集の撰者をおみくじで決定した例などもある。そのような実話も交えながら、和歌や漢詩を使ったかつてのおみくじについて振り返り、おみくじの役割について解説する。(全5話中第2話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●おみくじのルーツにある三つの形式
●勅撰和歌集の選者も…集団の気持ちを1つにするという役割

<テンミニッツTV編集部>

25/12/2023

◎GX版「創造的破壊」へ、7年でCO2を半減させる3つの方法
GXとDX~創造的破壊と「low-hanging fruit」のすすめ
伊藤元重(東京大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5188

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「GX(グリーントランスフォーメーション)」におけるキーワードはともに「創造的破壊」である。これが今、日本の政策の中で非常に重要な意味を持ってきている。GAFAはDXによってアメリカや世界を変革したが、GXにおいても既存の仕組みを新しく置き換えていく必要がある。ただし、それは一気呵成にではなく、「low-hanging fruit」、つまり徐々に地道に進めることが非常に重要になるというのだ。

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●DXとアメリカ経済の進展
●GX戦略の難しさと創造的破壊
●GX経済戦略と温室効果ガス削減目標
●7年でCO2を半減するための3つの方法
●GXは「low-hanging fruit」が非常に重要になる

<テンミニッツTV編集部>

24/12/2023

◎核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
橋爪大三郎(社会学者)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5189

国際連盟の反省を踏まえて、第2次世界大戦後に設立された国際連合(国連)。国連に加盟する大国間が連帯し、世界の平和を守るために設置されたのが安全保障理事会(安保理)という枠組みであった。だがいまや、安保理常任理事国に与えられた特権によって、かえって戦争を引き起こしやすくなっている。それはどういうことなのか。国連の機能を麻痺させている構造的問題を解説する。(全5話中第1話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●国連安保理のせいで、戦争が起きかねない?
●核兵器の時代に国連常任理事国が暴れ出したら?
●常任理事国である限り、安心して戦争ができる

<テンミニッツTV編集部>

23/12/2023

◎生と死の往来…助けられながら達成する最弱にして最強の神
大国主神に学ぶ日本人の生き方(3)一番弱いが、一番強い
鎌田東二(京都大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5172

大国主神はいったいどのような神様だったのか。出雲系の神々の1人である大国主神は、神話の中でどのような位置づけだったのか。「一番弱いけれども、一番強い」と鎌田氏は評する。また、生と死を行き来して、死からも力を得る神様だとも。鎌田氏は、がんを宣告され、その後の日々の中で「死からも力を得る」ことを実感したという。今回は「因幡の白兎」をはじめ、出雲系の神々の物語をおさらいし、さらに、大国主神の「国作り」「国譲り」の特徴を解説する。(全9話中3話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●出雲系の神々の祖はカミムスヒノカミ
●がんになって「死からも力を得られる」ことを実感した
●「因幡の白兎」の神話が教えてくれるもの
●国作りも国譲りも独裁的に行わなかった大国主神
●一番弱いけれども一番粘り強い――大国主神の生存戦略は間違っていない

<テンミニッツTV編集部>

22/12/2023

◎近代の超克への道…「多様性ある一元論」とポストモダン
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(7)近代の超克という課題
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5139

昭和10年代のいわゆる日本の全体主義は批判されがちだが、なぜそこに向かうことになったのかを冷静に見直す必要があると片山氏は語る。当時の「西洋の没落」の流れを受け、アジアや日本が自らの独自性を見出そうとした世界の趨勢や日本の状況を、伊福部昭の音楽になぞらえながら読み解く。(全8話中7話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●一元論モデルは現代でも有効か
●一元論の中で多様性をつけていく
●現代日本は悪い形で二元論が噴出している

<テンミニッツTV編集部>

21/12/2023

◎Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
山浦一保(立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5156

各種ハラスメントへの対策が求められる中、若者とのコミュニケーション方法に悩むリーダー層も多い。例えば、近年「Z世代」と呼ばれるようになったが、彼らは昔の若者たちと何が違うのか。また、何を大切にし、どうありたいと感じているのか。これらを踏まえ、若い世代からの相談や悩みに対して適切に向き合うためのコツも合わせて解説する。(全2話中第1話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「Z世代」は従来の世代と何が違うのか
●「スローガンを作らせてみる」――成長を願うからこそのかっこいい一言
●若者からの相談と向き合うコツ――沈黙の時間と待つこころ

<テンミニッツTV編集部>

20/12/2023

◎聖徳太子虚構説こそ間違い…その存在の世界史的意義とは?
聖徳太子「十七条憲法」を読む(3)聖徳太子の謎とその存在意義
賴住光子(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5181

聖徳太子とはいったいどのような人物なのか。「聖徳太子はいなかった」という虚構説も飛び交うが、それは本当なのか。十七条憲法の作者と目される聖徳太子の謎に迫っていく第3話。日本を氏族社会から脱皮させ、統一国家として成立される方向づけをした人物で、日本初の思想家といってもいい聖徳太子。実は、「聖徳太子虚構説」については専門の歴史家からいろいろと反論が出てきている。それはどういうことなのか。世界史的にみた聖徳太子の存在意義とともに解説する。(全6話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●日本初の思想家・聖徳太子の存在意義
●聖徳太子の世界史的意義…「普遍的国家」の形成者として
●「聖徳太子虚構説」とその反証

<テンミニッツTV編集部>

18/12/2023

◎賃金上昇の格差が経済を活性化!?最適なインフレ論の真相
インフレ社会への転換と日本経済の行方(2)賃上げの問題と最適なインフレ論
伊藤元重(東京大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5186

「停滞と安定の時代」といわれる20年以上のデフレ社会が終焉を迎え、インフレ社会へと移行する日本経済。その大きな変化の中で重要なのは賃金についてである。賃上げの問題は実体経済、とりわけ企業経営に非常に大きな影響を与えるからだ。そこで注目すべきは「最適なインフレ論」と呼ばれるもので、賃金上昇の格差によって新陳代謝が進み、それが経済を活性化するという議論だ。そこにあるのは「日本の絶対賃金は非常に低い」という現実である。この問題を企業の経営者がどれだけ自分ごととして捉えているか。今後の動きに注視する必要がある。(全2話中第2話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「停滞と安定の時代」の終焉
●30年ぶりの春闘賃上げが意味するもの
●賃金上昇が企業の「自分ごと」になった理由
●最適なインフレ論――賃金上昇の格差が経済を活性化!?
●「日本の絶対賃金は非常に低い」…企業の危機感が賃上げに影響

<テンミニッツTV編集部>

17/12/2023

◎正々堂々の敵は避けるべし…気・心・力・変を治める重要性
『孫子』を読む:軍争篇(5)4つの治め方と戦闘上の法則
田口佳史(東洋思想研究家)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5153

戦いのポイントとして「気」「心」「力」「変」という4つを挙げ、それらを治めることの重要性を説く孫子。それぞれどのようなことなのか。そして、最後に戦巧者として「してはいけない」という戦闘上の法則を挙げて締めくくる軍争篇の最終話。まさに現代のマーケティング戦略に十分活用できる戦術が述べられているのだ。(全5話中第5話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「気」「心」「力」「変」を治めることの重要性
●戦い巧者としてのふるまい方

<テンミニッツTV編集部>

16/12/2023

◎ケア、エコロジー、ガバナンス、アート…現代へのヒント
大国主神に学ぶ日本人の生き方(2)大国主神の「4つの現代的意味」
鎌田東二(京都大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5171

われわれ現代の人間は大国主神について、どのような点を学べるのだろうか。大国主神の神話を通して得られる現代的意味として、鎌田氏は、ケア、エコロジー、ガバナンス、アートという4つの観点を提示する。けっして一方的ではなく、「助け、助けられる」関係としての「ケア」。熱帯化する日本で、サステナブルなあり方を再構築する「エコロジー」。対立と格差を超えて持続可能な統治を実現する「ガバナンス」。大国主神が持つ三種の神宝……生かすものとしての太刀と弓、そして神聖楽器の琴が象徴する「アート」。それぞれどのようなことなのか。具体的に解説する。(全9話中2話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●ケア…一方的ではなく「助け、助けられる」関係
●エコロジー…熱帯化する日本?サステナブルなあり方の再構築
●ガバナンス…対立と格差を超えた持続可能な統治とは?
●アート…生かすための太刀と弓、そして神聖楽器の琴

<テンミニッツTV編集部>

15/12/2023

◎西洋の二元論と東洋の多様性ある一元論…岡倉天心の喝破
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(6)西洋の二元論か東洋の一元論か
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5138

戦時中に伊福部昭の音楽が多く取り上げられた背景には、日本全体をとりまく、ある傾向の影響もあった。それは、岡倉天心のような「アジアは一つ」とも似た一元論的な思想である。西洋の没落とともに浮上したこの思想とはいかなるものか。音楽のみならず政治・経済分野などさまざまな分野にみられた兆候・傾向を解説する。(全8話中6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●岡倉天心の「アジアは1つ」という思想
●近代西洋は「満ち足りることを知らない」
●クラシック音楽の中での「日本的」

<テンミニッツTV編集部>

14/12/2023

◎第一印象が悪くても大丈夫!「ゲイン効果」とは何か
組織心理学~「不満」を生かす(2)ほめ方とゲイン効果
山浦一保(立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5155

一般的に「ほめればいい」という風潮は広がっているが、「ほめ方」は難しいテーマである。ただ「ほめればいい」ということではなく、そこには前提条件があると山浦氏は言う。それはいったいどのような条件なのか。また、「ほめ方」が下手な人、あるいは第一印象が良くない人はどうすればいいのか。キーワードは「ゲイン効果」である。実験室実験をもとに考察を深めていく。(全2話中第2話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「ほめ方」にまつわる実験室実験
●ほめ方の下手な人には「翻訳家」が必要
●第一印象の悪さをカバーする「ゲイン効果」

<テンミニッツTV編集部>

13/12/2023

◎律令国家への道…皆「凡夫」だから人の意見を聞き調和せよ
聖徳太子「十七条憲法」を読む(2)十七条憲法の特徴と聖徳太子の先進性
賴住光子(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部倫理学研究室教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5180

十七条憲法の特徴は、日本の新たな国づくり、その秩序・維持のため、君(天皇)と民(人民)とを結ぶ「官人(役人)」に対する心構えを説いたところである。日本が氏族社会から律令社会に移行し、当時の東アジアの国々と伍するにあたり、官の役割は非常に重要になった。その重要な局面で学ぶべきこととして、聖徳太子は十七条憲法に外来の仏教、儒教、法家の思想を盛り込んでいったのだ。そこで聖徳太子は、「議論」と「自分の意見に固執しないこと」の大切さを説く。なぜなら、われらは皆「凡夫」だからだ。(全6話中第2話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「官人」に対する心構えを説いた十七条憲法
●日本社会成立のために学ばれた儒教と仏教
●外来思想を重視した聖徳太子の先進性
●「和」と「凡夫」と「我執を超える」の関係

<テンミニッツTV編集部>

03/12/2023

◎気をつけろ!強行軍、第三の敵、毒まんじゅう…
『孫子』を読む:軍争篇(3)強行軍の法則と第三の敵
田口佳史(東洋思想研究家)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5151

「強行軍の法則」というものがある。無理をして日夜休まず行くと、全軍バラバラになってしまい、すると敵の虜になることにつながっていく。もう一つ肝に銘じなければいけないのは、「第三の敵」の存在である。目の前の敵ばかりに注意を払うのではなく、第三者の軍隊のことも意識しておく必要がある。第二次世界大戦で日本が劣勢の時にソ連が参戦してきたが、その教訓を忘れてはいけない。(全5話中第3話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●強行軍の法則――日夜休まず行くと全軍バラバラに
●「諸候の謀」――常に第三の敵を意識する重要性
●敵を欺けなければ逆に欺かれる

<テンミニッツTV編集部>

02/12/2023

◎公共心だけで人材確保は無理…迫られる給与体系の見直し
経済と社会の本質を見抜く(6)公的機関の人材確保
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5117

官僚を志望する優秀な学生の減少が取り沙汰されているが、日本銀行にも優秀な人材がなかなか集まらなくなっているという。それは、若くて優秀な人材が民間企業に流れてしまうからだが、ではパブリックセクター(公的機関)としてどうするべきなのか。鍵となるのは、現行の評価体系の見直しにあるようだ。講義後半では、現在の為替レートの見方を、為替を動かす要因に焦点を当てて解説する。(全6話中第6話)

※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●深刻化する人材不足と優秀な人材を呼び込むための方法
●財の裁定取引より金融の裁定取引のほうが為替に影響を与えている

<テンミニッツTV編集部>

30/11/2023

◎学ぶきっかけは稲盛和夫氏…ベクトルを合わせるための手法
組織心理学~「チームの温度差」を埋める(2)ベクトルを合わせる
山浦一保(立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5142

温度差のある集団では、チームの足並みがそろわないといわれる。それは個人がバラバラな方向を向いていて、チームとしてのベクトルが定まっていない状態だからだ。今回は経営破綻からの再建を果たした企業の事例を見ながら、ベクトルを合わせるための手法について考えていきたい。(全2話中第2話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●JALの再建から学んだ「ベクトルを合わせる」重要性とフィロソフィ
●ベクトルを合わせるのに大切な三つの「情」
●適度な距離感――「どの距離感が心地いいのか」と探るための言葉が重要

<テンミニッツTV編集部>

29/11/2023

◎欲と情――「もののあはれ」を二分する本居宣長の議論とは
『源氏物語』ともののあはれ(5)「欲」のあはれと「情」のあはれ
板東洋介(筑波大学人文社会系准教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5132

「もののあはれ」の原理的探究を行った本居宣長。『源氏物語』の「あはれ」を理解するには、宣長の「あはれ」論への理解が欠かせない。『排蘆小船(あしわけのおぶね)』『石上私淑言』『源氏物語玉の小櫛』『紫文要領』といった宣長の著書を読み解きながら、「欲」と「情」に二分されるという「あはれ」論を中心に、彼の議論の核心に迫る。(全5話中第5話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●「あはれ」の深さを分ける「欲」と「情」
●「あはれ」が意味を悲しみに限定するようになった理由
●『源氏物語』を道徳的なものとして読んではもったいない
●「もののあはれ」の共感性が倫理の根幹になる

<テンミニッツTV編集部>

28/11/2023

◎和歌の6種の修辞(六義)とは?…漢詩と和歌の比較
『古今和歌集』仮名序を読む(4)6つのスタイル
渡部泰明(東京大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5146

「仮名序」では和歌の様式を6種に分け、それぞれの用例を挙げている。「そへ歌」は隠喩表現を用い、「かぞへ歌」は「物の名」の歌といわれるが、さまざまなものを並べあげる。「なずらへ歌」は縁語や掛詞を用い、「たとへ歌」もやはり比喩を用いる歌で、この2つは仮名序の中でも大事な位置を占めている。そして、それ以外の歌を指す「ただこと歌」とお祝いに送る「いはひ歌」をあわせて6種類になる。(全6話中第4話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●和歌には6種のスタイルがある
●隠喩で表現する「そへ歌」
●物の名のさまざまなものを並べあげる「かぞへ歌」
●仮名序の中でも大事な位置を占める「なずらへ歌」と「たとへ歌」
●例外としての「ただこと歌」、そして「いはひ歌」

<テンミニッツTV編集部>

27/11/2023

◎労働市場が硬直的な日本…転職率はアメリカの4分の1以下
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(5)3つの「メガトレンドの変化」
宮本弘曉(東京都立大学経済経営学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5123

流動的な労働市場というと、日本では「解雇しやすくなる」「首を切られる」といったマイナス面として捉えられる。だが実は、流動的な労働市場のほうが労働者にとってプラスなのである。どういうことなのか。実は今、日本は3つの「メガトレンドの変化」の渦中にあり、もはや働き方や雇用形態が変わらざるを得ない事態に直面しているのだ。その「3つのメガトレンドの変化」とは何か。具体的に解説する。(全6話中5話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●流動的な労働市場へ――「雇用は生産の派生需要である」
●メガトレンドの変化1:人口構造の変化
●メガトレンドの変化2:テクノロジーの進歩
●メガトレンドの変化3:グリーン化(脱炭素化)
●日本の長寿化でライフステージの常識が変わる
●新しいテクノロジーや環境に適応しなければいけない
●残念ながら日本の労働市場は硬直的

<テンミニッツTV編集部>

26/11/2023

◎勝利は二の次!?…利を考えない「孫子の兵法」の妙
『孫子』を読む:軍争篇(2)勝利を考えない戦略論
田口佳史(東洋思想研究家)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5150

「闘争を利のために行うと危険になる」――一見矛盾するこの教えこそ一味違う「孫子の兵法」の戦略論だと田口氏は言う。利とは有利、勝利のことで、普通ならそのために戦うものだと考えられるが、それは考えないほうがいいという。いったいどういうことなのか。不利を有利に逆転させるための戦略論として、日露戦争での日本の勝利の陰で大きな功績を挙げた明石元二郎大佐の話とともに解説する。(全5話中第2話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●相手の内憂を突く逆転の発想
●戦争を利のために行うと途端に危険になる

<テンミニッツTV編集部>

25/11/2023

◎アメリカの一流大学でMBAの学位を取得する3つの意義
経済と社会の本質を見抜く(5)MBAをアメリカで取得する意義
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5116

経済政策や企業経営に携わる人間にとって、いまや欠かせない学位となっているのが「MBA(経営学修士)」だ。日本国内でも取得可能な学位だが、アメリカの一流大学でのMBA取得にはとくに重要な意義があるようだ。AIなどの技術革新が進む現代社会でなお必要とされる人間の能力と照らし合わせ、その意義を具体的に解説していく。(全6話中第5話)

※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●アメリカの一流大学でMBAの学位を取得する3つの意義
●技術が発達しても必要であり続ける「ディスカッション能力」

<テンミニッツTV編集部>

24/11/2023

◎アイヌの即興的な歌や踊りのなかに見つけた「音楽の命」
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(3)アイヌコタンでの経験
片山杜秀(慶應義塾大学法学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5135

日本の戦時中に多く演奏されたのが伊福部昭の「交響譚詩」である。日本の民謡をそのまま曲にしているというわけではなく、オリジナリティが高く、それこそ日本的ともいえる曲であるが、なぜそのような独創的な曲を作ることができたのか。それは彼の幼少期の体験が大きく影響している。北海道は帯広の北に音更(おとふけ)という村(当時)があり、彼はそこに小学校4年生から6年生の間、住んでいたのだが、そこにアイヌの集落があったのだ。そこでの経験をたどりながら、本当の芸能について彼の発想を解説する。(全8話中3話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●日本的であるけれども民謡ではない楽曲
●幼い頃に触れたアイヌの文化の影響
●アイヌの村落で経験した「本当の芸能」

<テンミニッツTV編集部>

23/11/2023

◎職場のメンタルに影響する「あいさつ」、その効用とは?
組織心理学~「チームの温度差」を埋める(1)温度差の正体とあいさつの影響力
山浦一保(立命館大学スポーツ健康科学部・研究科 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5141

人間関係の凸凹について考えるとき、大事なテーマに組織内の「温度差」がある。一人ひとり価値観にも違いがある以上、それは当然生じることである。温度差を埋めるためには一人ひとりと向き合う、面倒くさい作業が重要となるが、一つの方法論として「あいさつ」の効用を挙げる山浦氏。一見、当たり前のことのように感じるが、実はそこに組織心理学が大きく関わってくるという。いったいどういうことなのか。(全2話中第1話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●握手に現れる「温度差」――人間関係の凸凹を埋めるのは面倒くさい作業
●チームが変わるチャンスを丁寧に扱う
●あいさつの積み重ねで人間関係の凹凸が軽減する
●あいさつの有無が職場の成果にも結びつく

<テンミニッツTV編集部>

22/11/2023

◎心の動きとため息…本居宣長の説く「もののあはれ」とは
『源氏物語』ともののあはれ(4)「もののあはれ」とは何か
板東洋介(筑波大学人文社会系准教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5131

本居宣長は、歌も物語もその本質は「あはれ」というひと言で説明できると説いたわけだが、では「もののあはれ」とはいったいどのようなものなのか。また、なぜ宣長は「あはれ」に着目したのか。友人からの問いかけから始まったという宣長の「あはれ」探究をひも解き、『源氏物語』「紅葉賀」のシーンを例にその意味するところを解説する。(全5話中第4話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●叙情的な『源氏物語』の根本には和歌と同じ精神がある
●友人からの問いかけをきっかけに始まった宣長の「あはれ」探究
●「もののあはれ」とは喜怒哀楽全てに関わる「ため息」のこと
●「もののあはれ」の真意:いつもの風景から感慨があふれる

<テンミニッツTV編集部>

21/11/2023

◎難波津の歌、安積山の言葉…隠喩・直喩の「よそえる」表現
『古今和歌集』仮名序を読む(3)和歌の始まり
渡部泰明(東京大学名誉教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5145

和歌の始まりとして、天の下照姫、地の素戔嗚尊(スサノオノミコト)が引かれ、天地開闢の神話時代に遡る始原が説き起こされる「仮名序」。さらに誰もが知る「難波津の歌」「安積山の言葉」が歌の父母として紹介されるのだが、そこですでに「託す」という方法が確立されている点が強調されているのである。(全6話中第3話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●最初の三十一文字はスサノオノミコトの作
●仁徳天皇の御代を歌った「難波津の歌」は歌の父のようなもの
●歌の母「安積山の言葉」も思いを物によそえて…

<テンミニッツTV編集部>

20/11/2023

◎問題は日本的雇用慣行の機能不全…鍵は労働市場の流動性
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(4)賃金を上げるための改革
宮本弘曉(東京都立大学経済経営学部教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5122

賃金の上がらない要因として、「労働生産性」に引き続き「労働市場の構成」に焦点を当てる。日本の労働市場は「専業主婦つき男性正社員」を想定してきたが、現在は想定外の労働者が増加し、それが社会に歪をもたらしている。これらを踏まえ、賃金の上昇をもたらすために日本が求められる変化とは何かを解説する。(全6話中4話)

※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●正社員より給料の低い非正規社員が増加した
●日本を支えた「日本型雇用慣行」はもう通用しない
●労働生産性を上げる2つの手段
●労働の再配分がスムーズに行われるための「労働市場の流動性」

<テンミニッツTV編集部>

19/11/2023

◎迂直の計――不利を有利にするための「軍争篇」の教え
『孫子』を読む:軍争篇(1)人の和と「迂直の計」
田口佳史(東洋思想研究家)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5149

戦争の巧者についての教えを説く『孫子』「軍争篇」。冒頭の「和を交へて舎するに」を注意深く見たほうがいい。孟子の「天の時、地の利、人の和」を引いて、天の時、地の利に匹敵するくらいに「人の和」が重要だといっているのだ。そして、戦闘において不利を有利にするために最大のポイントは「迂直の計」にあるという。どういうことなのか。軍争篇を読み解きながら具体的に解説を進める。(全5話中第1話)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●天の時、地の利と同様、人の和を重視する孫子の教え
●最大のポイントは「迂直の計」にある

<テンミニッツTV編集部>

18/11/2023

◎コンプライアンスよりも重いレピュテーショナルリスク問題
経済と社会の本質を見抜く(4)コンプライアンスとリスクの境界線
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5115

経済を動かす企業の活動に大きく関わるのが「コンプライアンス」の問題だ。事業の透明性を担保し健全に事業を運用する上では欠かせないコンプライアンスだが、そこには活動を萎縮させる負の側面もあるようだ。それが「レピュテーショナルリスク(企業の評判に関わるリスク)」である。いかにしてそのマイナス面を抑え、活発な経済活動を支えるか。SNSでの炎上など、昨今のメディア事情を踏まえて考える。(全6話中第4話)

※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)

・・・・・・

【本レクチャーのポイント】

●コンプライアンスのプラス面とマイナス面
●コンプライアンスの徹底が生む「レピュテーショナルリスク」問題
●SNS炎上がレピュテーショナルリスクを増大させている日本

<テンミニッツTV編集部>

住所

西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル15階
Shinjuku-ku, Tokyo
163-0715

電話番号

+81333438900

ウェブサイト

アラート

テンミニッツTvがニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

ビデオ

共有する

カテゴリー


その他 Shinjuku-ku メディア会社

すべて表示

あなたも好きかも