10/11/2016
【スタッフブログ 11月10日】
本日は小豆畑が担当いたします。
昨日のアメリカの大統領選挙では、ドナルド・トランプ氏がまさかの当選に、世界中に衝撃が走っております。
私も衝撃を受けたひとりで、みなさんの周りでも様々な意見が飛び交っていることと思います。
そんな中、この驚異の事態を16年も前に”予言”していたアニメがあることをご存知でしょうか。
1989年に放送開始した、アメリカアニメ史上最長寿番組で、現在は60か国以上で20か国語に翻訳され、全世界で毎週6000万人以上が視聴しているエミー賞、ピーボディ賞受賞作品、「ザ・シンプソンズ」です。
黄色い肌にぎょろっとした目が特徴のキャラクター。くだらない内容から時事ネタや宗教ネタまでを取り扱う独特のストーリー。しかも主役はダメな父親やアルコール依存症の母親で繰り広げられるという、誰もが一度は目にしたことがあるであろうアニメ。
なんと、今から16年も前の2000年に、このシンプソンズの作者たちはトランプ大統領の誕生を予言していた、という噂があります。
知る人ぞ知ることなのですが、実はシンプソンズの制作を指揮しているのは、ハーバード大学出身者など、天才たちの集まりなのだそうで、"予言"とも"計算"ともいえる内容のストーリーがこれまでも多々あると、ネット上では噂になっています。
この、トランプ大統領が出てくる「リサ大統領のホワイトハウス」という回では、シンプソンズ一家の娘リサが、未来の世界でトランプ大統領の次に女性初の大統領になっている、というもの。
2030年に大統領執務室でアメリカの国家予算について話をしているリサは、「トランプ前大統領のせいでかなり厳しい財政状態に陥っています」と言っている、というもので、シンプソンズらしい皮肉たっぷりな内容です。
脚本家のダン・グリーニーが The Hollywood Reporter に語ったところによると、これはアメリカへの警告だったといいます。「(トランプが大統領になっていることが)アメリカがどん底に落ちる前のもっともな終着点だと考えたんです。おかしくなっていくアメリカにふさわしいアイデアとして提案された設定でした」
単なる風刺アニメの一コマではありますが、娯楽のためのアニメに、アニメのフィールドにいなかった人たちが学力や才能を駆使して製作している。もしかしたら偶然だったのかもしれませんが、今のこの状況と合わせてみても、大変興味深いと思い、今回のブログで取り上げさせていただきました。
ニュースや本などで、直接文で人に伝える媒体はもちろん大事ですが、今の時代、アニメや音楽などを通して人に伝えるという事の影響力の強さはやはり別格なのかもしれないな、と感じた話題でもありました。
ザ・シンプソンズ、日本のアニメにはない面白さが満載で、考えさせられることも実は多いので、ご覧になったことない方は是非一度チェックしてみてください!・・・と、シンプソンズの宣伝のようになってしまいましたが。笑
次回は遠藤が担当いたします。