さよならラバーダックちゃん
3月31日から5月8日まで狭山池築造1400年記念事業の一環で狭山池北堤にて目を楽しませていたラバー・ダックの展示が終わり、この日5月10日に別れの曳航が行われた。
この日は最後の別れを惜しむかのように、泣き出しそうな天気の中、準備が進められた。早朝6時から日本に数台しかないクレーンが南堤で組み立てられ、北堤ではダックが1ケ月停泊していたアンカーが解き放たれる作業が行われた。この日は早朝にもかかわらず、百数十人が作業を見守った。お母さんと一緒に見ていた女の子は「あひるさん、ありがとう、バイバイ」と別れを惜しんだ。7時20分頃には古川大阪狭山市長のお礼の挨拶があり、3隻の舟でまず龍神淵まで曳行。そこで、龍神さまにお別れの挨拶をして、南堤まで優雅に狭山池を泳いでいった。すでに8時を過ぎたにもかかわらず、出勤前の人たちもラバー・ダックの曳航と共に、百数十人以上が一緒に移動。8時半過ぎには南堤に到着し、空気が抜かれ9時頃には小さくなった。その作業を見守っていた女性2人に話しを聞くと、ツイッターで知り合った仲だという。塚本梨絵さん(河内長野市楠町東)と東京から追っかけてきている吉尾めぐみさん(東京・新宿)は「一言では言えないけど、本当にかわいい。お疲れさま、また会いましょう」と。吉尾さんは2013年に台湾でラバー・ダックに出会い、魅力に取りつかれ、その後の大阪・中之島での展示や住之江までも行ったという。今回の狭山池にも東京から新幹線で5回も来たそう。その話しを狭山池の出来事を記録する南河内フイルムコミッションの辰義孝さんのビデオインタビューに応えていた。
最後は台船と共にクレーンで引き上げられ、1ケ月間停泊していた跡を見せながら南堤に着地し、新しい土地に旅立った。さようならラバー・ダック、本当にありがとう。 〔羽鎌田〕
鳥
泉ヶ丘駅前のクスノキに、夕方になるとものすごい数の鳥が。ムクドリ、でしょうか?