20代の頃から国際的な版画展に出品し多くの賞を受賞、国際的に高い評価を獲得している、日本を代表する画家・版画家、木村秀樹。
特に70年代に制作された作品群は国内の主要美術館に収蔵されており、ご覧になられた方も多いと思います。
ギャラリーノマルでは実に13年振りとなる2015年8月の個展を皮切りに、3年をかけて計7回の会期(Period)で開催するプロジェクト“Hideki Kimura: Project Periods 2015-2017”を始動します。
このプロジェクトは、時代を越えてなお色褪せることのない魅力を放ち続ける70年代初期の作品から最新作までを、系統立て俯瞰的にご覧いただくことで、木村の思索の遍歴をたどり、その魅力に迫る試みとなります。
毎回、版画の新たな可能性を提示する新作を発表!
今回のプロジェクトでは、作品全体の中から11のシリーズを選び、当時と同様ないしは類似のポ
ジ/版を用いて、木村の現在の視点からの新作シルクスクリーン作品を各ピリオドごとに制作、旧作と併せて展示します。11枚の新作版画作品は、会期の終了時(2017年を予定)、1冊のポートフォリオとして出版します。
なお、今回のプロジェクトでは、木村を古くから知る京都市美術館の中谷至宏氏に3年間、各回でナビケートをご担当いただき、客観的な視点からも木村の仕事の本質を探ります。
キャリアを重ね、なお新たな試みに果敢にチャレンジし続ける木村秀樹。
懐古ではなく、未来を見据えたプロジェクト“Hideki Kimura: Project Periods 2015-2017”に、ぜひともご注目ください。