29/10/2025
《人間でいつづける、ということ》
このたび、早くも『オマルの日記:ガザの戦火の下で』の重版が決まりました。
この本が生まれ、重版にいたるまでには、酷暑のなか、夏休みを返上して編集に協力してくださった人がいました。
また、本を手にしてすぐ読み、ただちに記事にしてくださった方々がいました。
1)10月14日には、朝日新聞の天声人語で、全スペースを割いて本書のこと、オマルさんのことをご紹介くださいました。
2)10月15日には、毎日新聞の社会部記者の方が、本書の出版を写真入りで大きく報じてくださいました。
3)10月18日には、毎日新聞の読書欄で田尻久子さんが、読む人の胸に静かに深く沁みていく書評をしてくださいました。
4)10月26日には、北海道新聞の書評欄で、短評ながら熱のこもった迫力ある書評が載りました。
そしてなにより、本書を買って、読んで、SNSで宣伝してくださったたくさんの方がいました。
今回の重版は、そうしたお一人おひとりの良心の結果です。
🕊️
国内外で、強者が好き放題をする姿ばかりが目につくようになりました。
人間はどこに行ったのか? と途方に暮れます。
イスラエルは停戦に合意したあとも、やはり攻撃をやめていません。
人類史でもまれにみるこの非道を、大国の首脳たちはなぜ止めることができないのでしょうか。
もうなすすべがないような気さえしてきます。
けれども一方では、このような本を読み、ジェノサイドに反対しつづける方々も確かにいるのです。
とても勇気づけられます。
冷静に見れば、世界では反対している人のほうがずっと、ずっと多いのも事実です。
だから最後に笑顔になるのは、人間の格好をした悪魔たちではなく、良心を手放さないでいる本当の人間のほうのはず──
海と月社はこれからもそう信じて歩いていこうと思います。
#オマルの日記