海と月社

海と月社 働く人の力になる、海外の優れた書籍を翻訳出版
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《先行販売中》弊社最新刊、オーウェン・ジョーンズ著『少数ではなく多数のために:イギリス左派、理想への挑戦の軌跡』(依田卓巳訳)、以下の書店様では先行販売が始まっています。・代官山 蔦屋書店・八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店ここのところ、与野党...
03/09/2024

《先行販売中》
弊社最新刊、オーウェン・ジョーンズ著『少数ではなく多数のために:イギリス左派、理想への挑戦の軌跡』(依田卓巳訳)、以下の書店様では先行販売が始まっています。

・代官山 蔦屋書店
・八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店

ここのところ、与野党の党首選に関するさまざまなニュースや記事を目にしますが、本書の実録ドラマも、イギリス労働党の党首選がスタートです。
意外な人物ジェレミー・コービンが立候補し、必要な推薦人20人が集まらないだろうと言われていたのに、締め切り数時間前に20人目が決まり、ついにはよもやの当選を果たすのです。

イギリスも日本と同じように、何年も続く緊縮財政でかつてないほど苦しい生活を強いられる人が増え、とくに若い世代の絶望感が広がっています。
そんな中で、野党である労働党の政治家たちは何を目指し、何をしたのか?

両親とも労働党の闘志で、自分も10代で入党し、以来ずっと労働党を支持してきた著者が、この本では敢えて党の失敗や過ちも隠さず描いています。
それらをごまかさないで直視することで前進できる、という思いからです。

日本でも、まるで与党のような「国民そっちのけ」の方針を出してくる野党、あるいはなんのために野党に属しているのかわからない議員が増えています。どうして国民生活の向上に沿った政策を打ち出し、突き進んでくれないのかと思うのですが、この本を読んでいると、日頃のさまざまな疑問が氷解していきます。

率直に言って、誰もが読んで楽しめる本ではありません。けれども、今の社会を変えたいと切に望んでいる方、政権交代の必要を強く感じている方には、ハッとすることしばしばのパンチある一冊だと思います。

#少数ではなく多数のために

《この本たちが》少し前、「ニューヨークタイムスが選ぶ21世紀のベスト100」が発表され、その中に、海と月社から邦訳を出しているものが2点入っていました。https://www.nytimes.com/interactive/2024/boo...
28/08/2024

《この本たちが》
少し前、「ニューヨークタイムスが選ぶ21世紀のベスト100」が発表され、その中に、海と月社から邦訳を出しているものが2点入っていました。

https://www.nytimes.com/interactive/2024/books/best-books-21st-century.html

ひとつは『「ちがい」がある子とその親の物語』(全3巻)(原題FAR FROM THE TREE)
、そしてもう一冊は『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』(原題EVICTED)です。

ともに、社会のマイノリティに焦点を当てているところが共通しています。
また、丹念に古今の文献にあたるとともに、膨大な調査、取材を重ねているところも同じです。
さらに、それでいてお堅い研究書とは趣を異にし、多くのページがむしろ小説を思わせるストーリーで彩られている点も重なっています。

どちらの著者も、「これは多くの人に伝えなければならない」という確固とした熱意のもと、多大な時間とエネルギーを費やしているからこそ、21世紀を代表する本して選ばれたのだと思います。
そうした本の邦訳を手がけ、皆さまにお届けできて、私たちもとても嬉しいですし、やっぱり少し誇らしいです。

#ちがいがある子とその親の物語 #家を失う人々

《次の新刊は》海と月社の次の新刊は、前回ポストでもご紹介した『チャヴ:弱者を敵視する社会』の著者オーウェン・ジョーンズによる『少数ではなく多数のために:イギリス左派、理想への挑戦の軌跡(依田卓巳訳)です。このたびカバーが出来上がりました。こ...
19/08/2024

《次の新刊は》
海と月社の次の新刊は、前回ポストでもご紹介した『チャヴ:弱者を敵視する社会』の著者オーウェン・ジョーンズによる『少数ではなく多数のために:イギリス左派、理想への挑戦の軌跡(依田卓巳訳)です。
このたびカバーが出来上がりました。

この本は、2015年から2020年まで約5年間のイギリス政治、とくに左派の政治に焦点を当てています。
すべての始まりは、権力争いに一切無縁だった労働党一般党員ジェレミー・コービンが、予想外の党首となったことでした。
若い頃から一貫して差別や不平等と闘ってきたコービンは、これまでの党首とは一味も二味も違いました。それを国民は敏感に察知し〝コービンブーム〟が巻き起こります。
にもかかわらず、労働党は保守党から政権を奪うことができませんでした。
なぜなのか? 何があったのか?
その真相を、さまざまな主義主張のさまざまな階層の人に取材し、明らかにしたのが本書です。

日本でも、支持率は悲惨な数字なのに、いまだ政権交代は実現していません。
著者のジョーンズ氏は、「市民のための政治」「一部の人だけが得をするのではなく、多数の人が安心して暮らせる政治」を実現させるために、この本では敢えて、野党側の失策や醜い一面も、教訓として隠さず書いています。
そして、与党も野党も、「いま行われているのは誰のための政治なのか」と訴えます。
それはそのまま、多くの日本人の想いとも呼応するのではないでしょうか。

本が出来たらまたご案内させていただきます。
ただいま予約受付中。
全国の書店店頭には9月初めごろから並びます。

#少数ではなく多数のために

《夏に読みたい本》久しぶりのポストになってしまったので、だいぶ前のことになりますが、7月20日の朝日新聞読書欄「書評委員19人の『夏に読みたい3点』」で、ノンフィクションライターの安田浩一さんが、弊社のロングセラー『チャヴ:弱者を敵視する社...
15/08/2024

《夏に読みたい本》
久しぶりのポストになってしまったので、だいぶ前のことになりますが、7月20日の朝日新聞読書欄「書評委員19人の『夏に読みたい3点』」で、ノンフィクションライターの安田浩一さんが、弊社のロングセラー『チャヴ:弱者を敵視する社会』(オーウェン・ジョーンズ著、依田卓巳訳)を挙げてくださいました。
安田さんが挙げておられたあと2冊は、『強制不妊、旧優生保護法を問う』(毎日新聞取材班著/毎日新聞出版)と『ウトロ ここで生き、ここで死ぬ』(中村一成/三一書房)。すっと線の通った選書です。

『チャヴ』についてはこう書かれていました。

ーーーー

「チャヴ」とは、英国社会における労働者階級への侮蔑呼称だ。経済弱者は差別と偏見によって排除されていく。新自由主義と自己責任社会の危うさを告発する。

ーーーー

弊社がこの邦訳を刊行したのは2017年。
ここに描かれているイギリス社会の悲惨な現実や問題点の多くが、日本にも通じると感じてのことでしたが、あれから7年経った今、残念ながら社会の不平等や不正義は、正されるどころかさらに広がっています。
こんなことが許されてはならない、と思う方にはぜひ一度読んでいただきたい一冊です。

なお、安田浩一さんの新刊『地震と虐殺1923-2024』(中央公論新社)も、事件の現場を隈なく歩き、関係者を丹念に取材し、資料を調べあげた素晴らしい本です。昨今では、裏付けもないまま適当に書かれた本が少なくないなか、久しぶりに「これぞノンフィクション」と思った秀作です。今年のノンフィクションの賞は、本書が総なめするかもしれません。

#チャヴ

《書評のお知らせ》7/13付、日本経済新聞書評欄で『そして、「悪魔」が語りだす:司法精神科医が出会った狂気と共感の物語』(グウェン・アズヘッド、アイリーン・ホーン 著/宮﨑真紀 訳)が紹介されました。評者は映画監督で、受刑者の更生の様子を追...
14/07/2024

《書評のお知らせ》
7/13付、日本経済新聞書評欄で『そして、「悪魔」が語りだす:司法精神科医が出会った狂気と共感の物語』(グウェン・アズヘッド、アイリーン・ホーン 著/宮﨑真紀 訳)が紹介されました。

評者は映画監督で、受刑者の更生の様子を追ったノンフィクション『プリズン・サークル』の著者、坂上香さんです。
ご自身が深く受刑者と関わってこられた方に評していただき、大変ありがたいです。どのことばにも通りいっぺんでない、実感がこもっているのを感じましたが、とくに印象的だった文章を以下に抜粋します。

     ーーーーーーー

 私は、国内の刑務所で唯一対話を重視したプログラムを撮影したことがある。怖いと感じたのは受刑者ではなく、塀の外の人々だった。受刑者の多くは虐待の被害者でもあったが、彼らの加害者は、人知れず、問われず、罪の意識もなく、普通に生活している。
 人は語れないからこそ、自分の人生も、罪に対する責任も引き受けられずに悪事を繰り返す。同時に、語ることが容易でも万能でもないことは、本書が示す通りだ。
 鍵は、自分の内に潜む「悪魔」と出会えるかどうか。決して患者だけの問題ではない。

     ーーーーーーー

また、坂上さんは、本書に登場する11人の犯罪者の中で、最も注意を引いたのは最終章のデヴィッドだと言っておられます。
「不眠の相談で訪れる開業医だ。『家族思いの父』を装い、理想的な幼少期を主張する。著者を愚弄し、威圧的で皮肉屋。肝心の質問には口ごもり「私には言えない」と逃避する。
やがて趣味(違法小児ポルノサイトへのアクセス)を明かす。そこに至るやりとり、著者が公的機関に通報する過程や著者の心の声は、日常に潜む暴力を思わせた。」

ちなみに私の心に最も強く刻み込まれたのは、リディアでした。犯した罪はストーキング。彼女の言動にゾクッとさせられるとともに、ストーカーの心理や手口は万国共通だと気付かされました。
例えばこんな一節も。
「しかしこの数十年、研究者たちは、ストーキング行為にはもっとさまざまな種類があることを明らかにしてきた。ストーカーの中には法に触れないように、たとえば親権を争う裁判を起こして、元パートナーに圧力をかけて脅すというような戦法をとる者もいる。」
日本でも反対の声がとても多い共同親権法はやはり危険だ、ということがわかります。

そのほかの章でも、「犯罪」というものに潜むさまざまな、それでいて普遍的な人間心理が見事に描かれていきます。

この夏、何か忘れ得ぬ読書をしたいと思っている方がいらしたら、この本のことも思い出してくださるといいなと思います。

#そして悪魔が語りだす

《直感を大事に》このたび『書いたら燃やせ』の4刷が出来上がりました。「面白そうだから大きく展開してみます」と言ってくださる書店様が、発売直後から現在までの間にじわじわ増え、今では全国的な広がりになっています。たちまち4刷になったのも、幾人も...
01/07/2024

《直感を大事に》
このたび『書いたら燃やせ』の4刷が出来上がりました。
「面白そうだから大きく展開してみます」と言ってくださる書店様が、発売直後から現在までの間にじわじわ増え、今では全国的な広がりになっています。
たちまち4刷になったのも、幾人もの書店員さんがプロの直感でこの本に注目し、推してくださったおかげです。
そしてもちろん、同じく直感で「面白そう」「やってみよう」と思ってくださった読者の皆さまのおかげです。

じつはこの本自体が、自分の直感を信じようと繰り返し言っています。最初から順番に質問に答えるのではなく「ぱっと開いて出てきた質問に答えてみよう」とか「考え込まないで頭に浮かんだままを書いてみて」といったフレーズもよく出てきます。
その根底にあるのは、「もっと自分を信じていいのだ!」というメッセージです。

でも考えてみると、現代人は、そもそも自分をみつめる時間がなかなかありません。
ためしに、ここで振り返ってみてください。

🕰️1日のうちで、自分が好きなように使える時間はどれくらいありますか?

🕰️ひとりで自分と向き合う時間は1日にどれくらい?

🕰️ふだん「問われたことをじっくり考えて、だれにも遠慮することなく正直に答える機会」はありますか?

📍
毎日すべきことをするだけでくだびれてしまう……。『書いたら燃やせ』は、そんな生活の中から自分を取り戻す、ささやかな試みでもあります。

#書いたら燃やせ

《綴葉》京都大学生協の「綴葉(ていよう)」という書評誌をご存知ですか? 例によって知らないことだらけの私たちは、その最新号で『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』が紹介されているのをSNSで見て、初めて知りました。それ...
25/06/2024

《綴葉》
京都大学生協の「綴葉(ていよう)」という書評誌をご存知ですか? 例によって知らないことだらけの私たちは、その最新号で『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』が紹介されているのをSNSで見て、初めて知りました。
それがちょうど関西に出向いていたときだったので、勇んで京大生協まで行って、現物をもらってきました。
「たいやき」という、たいそう美味しそうなペンネームの方による評はとても丁寧で、真摯でした。ここに一部を抜粋してみます。

「二〇〇八年一月、記録的降雪にみまわれたミルウォーキーの住宅街、ある家のチャイムが鳴るーーそれは強制退去を執行する保安官だった。追い出された母と子は、家具が玄関先の歩道に並べられていくのを、ただ立ち尽くして眺めることしかできなかった。
 本書はアメリカにおける強制退去の問題を扱うノンフィクションである。アメリカでは借家に住む低所得者層の大半が月収の半分を家賃に支払っており、家賃滞納を理由に毎年数百万人もの人々が家から追い出されている。」

「なぜこうも強制退去は生じてしまうのか? それは単なる貧困の帰結ではない。……家主は貧困地域で物件を買い漁り、割高で貸しつける。沸納したらすぐ強制退去させ、次の借家人をみつけるという『貧困ビジネス』がまかり通っているのだ。
 強制退去は家財の喪失や強いストレスにより人々を悪循環に引き込む。つまり『強制退去のせいで貧困になる』と著者は強く指摘する」

「淡々とした筆致でただひたすらに厳しい現実を浴びせ続け、読者の心を掴む」


たいやきさんのおっしゃる通り、一緒に生活したからこそわかる厳しい現実を丁寧に綴った本書は、読者の心を掴みます。また、そんな厳しいなかでも、登場人物たちがときに見せる人間らしさ(思いやりや逞しさ)も描かれていて、そこにも胸を打たれ、希望が湧いてきます--持てる者が持たざる者を食い物にする世の中は変えなければいけないし、変えることができるはずだ、と。

𓅫 𓅫

7月7日には東京都知事選挙があります。
期日前投票はもう始まっています。
残念ながら、東京はこの8年間、小池都知事のもとで大企業優先策がとられ続けました。
その一方、路頭に迷っている人や日々の暮らしに困っている人への支援は置き去りでした。
一見煌びやかな東京ですが、貧困に喘いでいる人が大勢います。このままでは東京でも、家を失う人が増え続けるでしょう。

今回は、都民以外の人も大勢が注目して声を挙げています。
東京都民の皆さま、どうぞ投票をお忘れなく。
私たちも投票します。
弱者を差別しつづけている小池知事にNOと言うために。

#家を失う人々

《励まされる本》6月8日の西日本新聞書評欄で、『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』をご紹介いただきました。著者レシュマさんがどんな生い立ちを経て、どう考え、何を始めたか、またこの本の魅力について、歌人の松村由利子さんが熱く綴ってくださ...
18/06/2024

《励まされる本》
6月8日の西日本新聞書評欄で、『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』をご紹介いただきました。

著者レシュマさんがどんな生い立ちを経て、どう考え、何を始めたか、またこの本の魅力について、歌人の松村由利子さんが熱く綴ってくださっているのを読んでいると、本書を通じて勇気のバトンが繋がっていく気がしてきて、大変嬉しくなりました。

🎀

誰かの言葉で励まされ、自分の中の勇気の芽が膨らんでくるのは素晴らしい体験です。
悔いのない人生を送るのに大事なものはなんですか? と聞かれたら、私なら「勇気」と答えます。でも、まだまだなので、勇気ある人、とくに勇気ある女性の本を読んで鼓舞されるのが大好きです。
例えばここ1年でなら、『化学の授業をはじめます。』(ボニー・ガルマス著、鈴木美朋友訳/文藝春秋)と『家なき人のとなりで見る社会』(小林美穂子著/岩波書店)に、最も力強くて美しい勇気をもらいました。

『化学の授業をはじめます』は、言わずと知れた世界的大ベストセラー小説。化学者である主人公エリザベス・ゾットが、あらゆるところにはびこる男女差別に行く手を阻まれ続けます。でも、エリザベスは決してなびかない。そのせいで一度ならずとんだ災難にもあうのですが…。待ち受けているのはハッピーエンドです。
女性なら誰でも身に覚えのあることだらけ。一緒に泣いたり笑ったり怒り狂ったりしているうちに、分厚いのに一気に読んでしまいます。

一方『家なき人のとなりで見る社会』は日本が舞台。長く困窮者の救援活動をなさっている小林美穂子さんが、その活動の日々を飾らず率直に、ときにユーモアも交えながら綴ったエッセイです。
日本はいまや世界一税金が高い国だというのに、集めた税金は上の方の人があの手この手でがっぽりくすねてしまい、肝心の福祉予算は削られる一方です。
賃金も抑えられたままですから、当然、ホームレスになる人もたくさんいます。
小林さんは、そうした人たちをずっと支え続けています。読んでいるだけでへとへとになるほどで、とてもじゃないけど真似できない。そんな我が身のいたらなさを痛感して一瞬しょげもするのですが、それ以上に、私も自分にできることを考え、続けていこう! と力が湧いてきます。

🎀

『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』も『化学の授業をはじめます』も『家なき人のとなりで見る社会』も、テーマはシビアなのにわかりやすいし、なにより湿っぽくない。本物の知性と潔さが光っています。

みなさんにもきっと、読んで勇気をもらった本がおありでしょう。これからも、パワーアップする本とたくさん出会いたいですね。

#完璧じゃなくていい勇気ある女になろう #化学の授業をはじめます #家なき人のとなりで見る社会

《父の日は?》今週末は父の日ですね。母の日にはカーネーションを贈る習慣がありますが、父の日はそういうものがないし、全体的に地味な気がします。子どもにとってはやはり、(良くも悪くも)母親のほうが特別な存在だからでしょうか。ஐ ஐ 母の日の前に...
13/06/2024

《父の日は?》
今週末は父の日ですね。
母の日にはカーネーションを贈る習慣がありますが、父の日はそういうものがないし、全体的に地味な気がします。
子どもにとってはやはり、(良くも悪くも)母親のほうが特別な存在だからでしょうか。

ஐ ஐ

母の日の前には『My Mom 私のおかあさんの物語』をご紹介したので、本日は『My Dad 私のおとうさんの物語』をご案内します。

この本は、ページをめくるごとに、幼い頃のこと、思春期の頃のこと、働き始めた頃のこと、そして妻と出会った時のことや結婚した頃のこと、さらにはあなたが生まれた頃、父としての年月を重ねた頃のこと……と、おとうさんの人生の時系列順に、小さな質問が現れます。

これをおとうさんにプレゼントして、好きなときに、好きな質問に、好きなだけ答えてもらえば、おとうさんにとっても、子ども(あるいは孫)にとっても、かけがえのない小さな一冊ができあがるーーという趣向です。

ஐ ஐ

誰でも、親の人生で知らないことはたくさんあるものですが、父親のことはとくにあまりわかっていない人が多いのではないでしょうか。
父親との関係が良好な方はもちろんですが、そうでない方にこそ、この本を手にとっていただけたら、と密かに思っています。自分の気持ちを抑えた親との会話はとても疲れるものですが、この本は嘘や無理のないやりとりのとっかかりとして重宝するからです。

私のおとうさんの物語 #出版社 #父の日

《最新刊のご案内》弊社最新刊『そして、「悪魔」が語りだす:司法精神科医が出会った狂気と共感の物語』(グェン・アズヘッド、アイリーン・ホーン著/宮﨑真紀 訳)が出来上がりました。☽本書の著者グウェン・アズヘッドは、英国を代表する司法精神科医で...
01/06/2024

《最新刊のご案内》
弊社最新刊『そして、「悪魔」が語りだす:司法精神科医が出会った狂気と共感の物語』(グェン・アズヘッド、アイリーン・ホーン著/宮﨑真紀 訳)が出来上がりました。


本書の著者グウェン・アズヘッドは、英国を代表する司法精神科医です。約30年にわたって犯罪者と関わりつづけ、多数の論文を発表してきました。
その彼女が、この本で初めて一般の人々に向けて、これまで出会った人のこと、忘れられない出来事のことを記したのがこの本です。

登場するのは各章にひとり計11人。それぞれの章で、どういう人が、どんな罪を、なぜ犯したのかが徐々に明らかになっていきます。
彼ら彼女らは、最初のうちはみな一様に口が重いのですが、アズヘッド先生と面談を重ねるうちに少しずつ心を開いていき、ついには犯行の日のことを自ら語り始めます。
その会話や告白の描写は臨場感たっぷりで、思わずゾクッとすることもしばしば。そうしたストーリー運びの素晴らしさも高い評価を受けています。

もちろん、加害者の側に光を当てているからといって、その罪を軽視しているのではありません。
犯した罪は決して消えないし、その罪は償い、悔い改めねばならない。そのうえで著者がこの本で伝えたいのは、人を切って捨てたり決めつけたりするのは簡単だが、そこからは何も生まれないということであり「〝運に恵まれなければ〟私たちだってその一人になっていたかもしれない」ということです。

国内外で信じられないような事件が繰り返されるなか、これ以上「悪魔」が増えないために、そして自分自身が「悪魔」にならないために、私たちには何が必要なのでしょうか? 
この貴重な記録にふれた方は、否応なしにそのことを考え、それぞれの答えを得ることと思います。読み終わったら、たぶん犯罪のニュースを見る目も変わるでしょう。

先日の本書のご案内の際に、カバーにあるダイヤル錠は「人はどのようにして犯罪を犯すようになるのか」を解く、文字どおり「鍵」として登場すると記しましたが、じつはダイヤル錠にかぎらず、本書ではイギリス文学や心理学にちなんだ比喩や格言もいろいろ登場します。
本を愛する方には、それらもお楽しみいただけると思います。


タイムズ紙年間最優秀作品、ノンフィクション・ゴールドダガー賞最終候補に輝いたこの秀作を、殺伐さを増す日本に生きる皆さまにも読んでいただきたいと願っています。
ヒューマニティあふれる名著です。

・6月頭から順次、全国の書店に。
・只今、予約受付中。
・代官山 蔦屋書店様、八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店(旧書楽)では先行販売中です。

#そして悪魔が語りだす

《あの人、この人登場号》「暮しの手帖」最新号は、きくちちきさんの表紙絵がかわいいですね。今回「すっぱうまい季節です」というページに、レザ・ラハバさんの料理が載っていると知って買ってきました。𓅫 イラン人のレザさんが作る、故郷のペルシャ料理は...
28/05/2024

《あの人、この人登場号》
「暮しの手帖」最新号は、きくちちきさんの表紙絵がかわいいですね。
今回「すっぱうまい季節です」というページに、レザ・ラハバさんの料理が載っていると知って買ってきました。

𓅫

イラン人のレザさんが作る、故郷のペルシャ料理は、どれも体に良くてとても美味しい。フルーツや野菜の食べ方なども参考になることが多く、パートナーの長谷川さんと『家庭で楽しむペルシャ料理』(河出書房新社)という本も出されています。
しかし、じつはレザさんは、料理だけでなく詩や絵でも活躍されているのです。
弊社の『娘たちへの手紙』には、どのページにもイラストが散りばめられていますが、それを描いてくださったのがレザさんです。
苦難の日々が生んだ大らかなアンジェロウのことば、世界的偉人のひとりであるアンジェロウのことばに、レザさんの同じくおおらかで無国籍な画風がよくマッチしています。

そんなわけで、これからの季節にせっせと「すっぱうまい」料理を作ろうと思ってふと見たら、なんとこのコーナーの一人目はいつもインスタの投稿を楽しみにしている馬田草織さん()ではないですか。トマトに目がないので、この簡単で美味しそうな一品も必ず作ってみなければ。

ーーと嬉しい偶然を喜びながら他のページもめくっていたら(「暮しの手帖」は読みたいページばかり)、今度は本の紹介コーナーに、うんと年下ながら尊敬している、八戸ブックセンターの森花子さんが出てきてさらにびっくり。
ふだんから、疲れが溜まったときは児童文学を手にして心身を整えることが多いのですが、この斉藤倫さんの『さいごのゆうれい』(福音館書店)は知りませんでした。近いうちにさっそく読んでみようと思います。

𓅫

#娘たちへの手紙

《3刷へ》自分だけの秘密を楽しむユニーク本として、世界中でブームになっている『書いたら燃やせ』、おかげさまで日本版も好調で、たちまち3刷が決まり、もうすぐ出来上がります。🖊️🔥誰も見ていないところで、いつもつけている仮面をはずし、どの質問に...
16/05/2024

《3刷へ》
自分だけの秘密を楽しむユニーク本として、世界中でブームになっている『書いたら燃やせ』、おかげさまで日本版も好調で、たちまち3刷が決まり、もうすぐ出来上がります。

🖊️🔥

誰も見ていないところで、いつもつけている仮面をはずし、どの質問にも遠慮なく正直に答えていくひとときーーこれがなかなかの快感です。

繰り出される質問は、好みや習慣などごく〝ノーマル〟なものから、誰にも口にしたことのない〝黒い気持ち〟を問うものまでいろいろです。
また答え方も、羅列された項目の中から直感で次々に選ぶものもあれば、ベスト3を挙げたり、1ページを使って自由に書くものなどバラエティに富んでいて、飽きることがありません。

そのせいか、ぱっと見の薄さとは裏腹に、全部答えるまで想像以上に長く、濃く、ひとり遊びを堪能できます。
ふだんの自分が、知らぬ間に「表向き」の回答ばかりしていることに気づく方も多いでしょう。

よろしければ皆さまもお試しください。

#書いたら燃やせ

《次の新刊は》弊社の5月新刊『そして、「悪魔」が語りだす』のカバーが出来上がりました。🔓これは、さまざまな罪を犯した11人の加害者それぞれとの対話を通して、彼らの心の奥に隠れていた闇と希望にひたひたと迫る、イギリスのベストセラーノンフィクシ...
10/05/2024

《次の新刊は》
弊社の5月新刊『そして、「悪魔」が語りだす』のカバーが出来上がりました。

🔓
これは、さまざまな罪を犯した11人の加害者それぞれとの対話を通して、彼らの心の奥に隠れていた闇と希望にひたひたと迫る、イギリスのベストセラーノンフィクションです。

彼ら彼女らは、司法精神科医アズヘッド先生との面談を重ねるうちに、少しずつ口を開き、ついには犯行の日のことを自から語り始めます。
その会話や告白は、決して大仰な描写ではないのに(あるいはそれだからこそ)臨場感たっぷりで、どんどん引き込まれていきます。

読み終わったら、国内外で繰り返される犯罪のニュースを見る目が変わるかもしれません。
カバーになぜダイヤル錠があしらわれているのかも、すぐおわかりになるでしょう。

🔓
全国の書店には6月初旬頃並びます。
只今、予約受付中です。
どうぞよろしくお願いいたします。

#そして悪魔が語りだす

《クールな女性たちの本》なかなかポストできないでいるうちに、少し前になってしまいましたが、『自分で「始めた」女たち』を重版しました。2019年の刊行以来、本当にありがたいことに、ずっと売れ続けている本です。🌱勢いが衰えない理由は、インタビュ...
30/04/2024

《クールな女性たちの本》
なかなかポストできないでいるうちに、少し前になってしまいましたが、『自分で「始めた」女たち』を重版しました。
2019年の刊行以来、本当にありがたいことに、ずっと売れ続けている本です。

🌱
勢いが衰えない理由は、インタビュー形式なので、一人ずつ好きなときに好きな分だけ読んでいける手軽さにあるのかもしれません。
あるいは、360ページ全体にわたって、美しくてスタイリッシュなカラー写真が載っている楽しさゆえかもしれません。
それでいて2000円という破格の値段も、(頑張った甲斐あって)好評です。

でもやっぱり、この本のいちばんの魅力は、さまざまな人種の、さまざまな年齢の、さまざまな仕事をしている人が、それぞれに自分の意志を大事にし、堂々と生きている姿を見られるところではないでしょうか。
そしてもうひとつの魅力は、どの人も自分のことだけでなく、社会に対する考えも、当然のこととしてしっかり持っているところ。
つまり、オシャレなだけじゃない、かわいいだけじゃない、生き方そのものがカッコよくてクールな女性にたくさん出会えるのが、この本の比類ない魅力ーー私たちはそう思っています。

日本でもそういう女性がどん増えていくことを願いながら、これからも本書を皆さまにお勧めしていきたいです。

#自分で始めた女たち

《母の日に》今年は5月12日が母の日ですね。海と月社では毎年この時期になると『My Mom:私のおかあさんの物語』をご案内しています。🌱このなかには、お母さんが子どもだったときから現在までにまつわる、さまざまな質問が書かれています。お母さん...
16/04/2024

《母の日に》
今年は5月12日が母の日ですね。
海と月社では毎年この時期になると『My Mom:私のおかあさんの物語』をご案内しています。

🌱
このなかには、お母さんが子どもだったときから現在までにまつわる、さまざまな質問が書かれています。
お母さんにこれをプレゼントして、気の向くままに、一言でもびっしりでも好きなように答えを綴ってもらえば、世界でたったひとつの本が出来上がるーーというわけです。

使い方はこれだけではありません。
書くのは苦手、というお母さんには、お子さんやお孫さんがこの質問を読み上げて答えてもらい、それを書き留めるのでもいいのです。

いやいや、子どもも孫も書くのは苦手ーーというなら、ただもう会話のネタに、ここに書かれている質問をどれでも投げかけてみてください。
自分の親が子どもの頃のこと、結婚前のこと、子どもを育てながら思っていたことーー、皆さんはどれくらいご存じですか? 案外知らないことがたくさんあるのではないでしょうか。

🌱
どうか、お母さんが書けるうちに、あるいは答えられるうちに、一度でいいから試してみてください。
それは必ず、一生の大切な宝物になりますから。

《続きまして》前回の投稿で、『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』の重版出来をご報告しましたが、最新刊の『書いたら燃やせ』も、さっそく重版が決まりました。🔥これは、オビに「ひとりで楽しむ思考ゲーム」とあるように、誰とも...
11/04/2024

《続きまして》
前回の投稿で、『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』の重版出来をご報告しましたが、最新刊の『書いたら燃やせ』も、さっそく重版が決まりました。

🔥

これは、オビに「ひとりで楽しむ思考ゲーム」とあるように、誰とも共有せず、正直に質問に答えていくことで、自分で自分の本心に気づいていくという、楽しいけれどちょっと怖くもある書き込み式の本です。

やってみて初めて気づくことがいろいろあります。考えてみると〝正直に〟書くという経験が案外ないことにも思いいたります。
日記でさえ、知らぬ間に取り繕っているのでは?

🔥

世界各国でブームになったのに続き、日本でも出足好調のこの一冊、格好のひとり遊び、あるいは内緒の楽しみとして、皆さまもぜひお試しください。

#書いたら燃やせ

《重版出来》昨年11月に刊行した『家を失う人々』を重版しました。𓈒𓏸𓐍 𓈒𓏸𓐍世界的ベストセラーで、ピュリツァー賞はじめ数々の賞にも輝いた本です。何より私たち自身が深い感銘を受け、これはなんとしても翻訳出版したいと思った本でした。とはいえ、...
06/04/2024

《重版出来》
昨年11月に刊行した『家を失う人々』を重版しました。

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世界的ベストセラーで、ピュリツァー賞はじめ数々の賞にも輝いた本です。何より私たち自身が深い感銘を受け、これはなんとしても翻訳出版したいと思った本でした。
とはいえ、500ページを超える海外ノンフィクションですので、日本の人々にどれだけ読んでもらえるかは全くわかりませんでしたが、ふたを開けてみたら、そんな不安を軽く飛び越え、本読みの皆さま、研究者の皆さま、住まいや今後の生活に不安を覚えている方など、多種多様なたくさんの方々が読んでくださり、感想を寄せてくださいました。

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この本では、久しぶりにオビに推薦文を載せました。日本で推薦をいただくなら稲葉剛さんしかいないと思っていたので、文章を頂戴したときはとても嬉しかったです。
一貫して社会で弱い立場に置かれている人々を助け、物申しつづけておられる稲葉さんの活動をずっと深く尊敬しているのですが、私たちと同じように思っている方が大勢いらっしゃって、「稲葉さんが勧める本なら」と関心を持ってくださった方も少なくないと思います。

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日本の社会福祉策や弱者支援策は貧弱になる一方なのに、防衛費は増やしに増やすという悪夢が続いています。
その傾向が日々強まるので、つい、もう何をやっても手遅れなのかもしれないと弱気にもなりがちですが、このような本が数ヶ月で重版になるという事実を前にすると、「いや、まだまだ変えられる」と、どこからともなく力が湧いてきます。

読者の皆さまには教えられることばかりです。
ありがとうございます。

#家を失う人々

《4月2日は》4月2日は「世界自閉症啓発デー」です。🌈人間の素晴らしさは、成長するにつれてその人なりの知性や感性を育て、「異質なものを排除する」のではなく「共存し、刺激しあう」ことで、互いにより豊かな日々をつくっていけるところにあると思いま...
02/04/2024

《4月2日は》
4月2日は「世界自閉症啓発デー」です。

🌈
人間の素晴らしさは、成長するにつれてその人なりの知性や感性を育て、「異質なものを排除する」のではなく「共存し、刺激しあう」ことで、互いにより豊かな日々をつくっていけるところにあると思います。

🌈
ガザではイスラエルによるジェノサイドが止まず、国内でも差別的な言動が酷さを増すなど、人間の愚かで残酷な面を目の当たりにする日々が続いていますが、私たちはぜひとも、そのような世界に慣れるのではなく、人間らしい営みをし、互いの違いを讃え合い、誰も萎縮することなく、伸び伸びと生きていきましょう!

🌈
「世界ダウン症の日」にもご紹介した『「ちがい」がある子とその親の物語』全3巻の第2巻は、自閉症の子とその親の話から始まります。
自閉症は十人十色と言われますが、そのさまざまな症状や医学の進歩、社会の対応、そして親の本当の胸の内などが、ここにはありありと描かれています。

他者を知ることは、自分を知ることでもあります。この本はさまざまな障がいを抱えた人々について書かれていますが、読みすすめるうちに見えてくるのは、そうした人々の生き生きとした姿であると同時に、自分という人間の新たな一面かもしれません。
機会があったらお手にとってみてください。

#ちがいがある子とその親の物語 #自閉症

《「ちがい」のある世界は彩りのある世界》3月21日は「世界ダウン症の日」。ダウン症の方やダウン症の人が身近にいる方はもちろん、ダウン症の人と接したことがない人も、この日を機会に、みんながダウン症について知り、考え、彼ら彼女らが私たちと同じよ...
20/03/2024

《「ちがい」のある世界は彩りのある世界》
3月21日は「世界ダウン症の日」。
ダウン症の方やダウン症の人が身近にいる方はもちろん、ダウン症の人と接したことがない人も、この日を機会に、みんながダウン症について知り、考え、彼ら彼女らが私たちと同じように自由に生きやすくなるために、自分に何ができるかを考えてみませんか?

マイノリティが生きにくい社会は、マジョリティにとっても生きにくい社会です。
「ちがい」を忌み嫌ったり、蔑んだり、無視したりするのではなく、さっと手を貸し、笑顔を交わし、互いを尊重しあいたいです。
そのためには、ダウン症についての理解を少しでも深めることがとても大切だと思います。

この本が、その一助になったら嬉しいです。
『「ちがい」がある子とその親の物語』は全3巻の壮大なノンフィクションですが、どの巻にもたくさんのエピソードが盛り込まれ、小説さながらの驚きや悲しみ、痛みや歓喜に溢れています。
ダウン症の子どもとその親の物語は、第1巻に登場します。
「型破りの作品」「10年に一度しか出会えない記念碑的名著」などと絶賛された本書の世界をどうぞ覗いてみてください。

#ちがいがある子とその親の物語 #世界ダウン症の日

《国際女性デーには》今年も国際女性デーがやってきました。女性のみなさんは今日、いつにも増して伸びやかにお過ごしくださいますように。男性にはぜひ、身近にいる女性たちを讃えてほしいです。そしてみんなで、この国が男女差別でいっぱいであることを改め...
08/03/2024

《国際女性デーには》
今年も国際女性デーがやってきました。
女性のみなさんは今日、いつにも増して伸びやかにお過ごしくださいますように。
男性にはぜひ、身近にいる女性たちを讃えてほしいです。

そしてみんなで、この国が男女差別でいっぱいであることを改めて自覚したい。

人種であれ、性別であれ、職業であれ、何であれ、人を差別するような国や人は息苦しいし、未来もないことを確認し合いたい。

手を取り合って、勇気を出して、それぞれのやり方で、差別にのNO!と言いたい。

「女性の働きやすさ、日本は29カ国中27位」などというニュースの見出しを見ては、情けなさややるせなさを覚えるのは、もういい加減やめにしたいのです。

#完璧じゃなくていい勇気ある女になろう #本当のわたしに会いにいく #娘たちへの手紙 #フェミニストファイトクラブ #ワンライフ #自分で始めた女たち

《新刊のお知らせ》弊社2月の新刊『書いたら燃やせ』ができました。これは、誰も見ていないところで質問に〝正直に〟答える本。すでに世界で350万部突破、各国で大ブーム中の本です。✏️ぱっと見は、別に見られてもいいような質問も多く、どこがどう面白...
03/03/2024

《新刊のお知らせ》
弊社2月の新刊『書いたら燃やせ』ができました。
これは、誰も見ていないところで質問に〝正直に〟答える本。すでに世界で350万部突破、各国で大ブーム中の本です。

✏️
ぱっと見は、別に見られてもいいような質問も多く、どこがどう面白いのかがわかりにくいのですが、書き進めているうちに、「外向き」の答えをするのがすっかり習い性になっている自分に気づいて驚くでしょう(もちろん、絶対に人には見せられない質問もあります)。
そして、だんだん本音で書けるようになると、自覚していなかった自分の思いや願望、悲しみ、こだわりなどが浮かび上がってくることでしょう。
それに、自分で描いていた自己像とのズレも見えてくることに。

ーーと、このように本書は、160pでノートのように薄いのに、始めてみると濃い時間が流れ始めます。やった人だけがわかる不思議なひとときです。
税込1260円。「ひとりで愉しむ思考ゲーム」、皆さんもお試しになりませんか?
書いたあとどうするかは……お任せします🔥

#書いたら燃やせ

《恵比寿でフェア》新刊の『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』は、おかげさまで快調な滑り出しです。このタイトルに反応してくださっているのを見ては、世間や周りの細かな要求に対して「なぜ女性ばかり?」という思いを秘めている方がどれほどおられ...
23/02/2024

《恵比寿でフェア》
新刊の『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』は、おかげさまで快調な滑り出しです。
このタイトルに反応してくださっているのを見ては、世間や周りの細かな要求に対して「なぜ女性ばかり?」という思いを秘めている方がどれほどおられることか、と思いを巡らせています。

自分と相容れない価値観に甘んじつづけると、人生はどんどんつまらなくなります。
自ら納得して我慢するのと、我慢を強いられるのとでは全く違います。
短い一生を、なんのために生まれてきたのかわからないような毎日で埋め尽くすのはさっさと終わりにしたい。
代わりに、自分の声に耳を澄まして、その声に従って堂々と生きられたら、どんなに気持ちがいいことでしょう。
とはいえ、新しい一歩、勇気ある一歩というのは、誰かに背中でも押してもらわないと、なかなか踏み出せないものです。

この本はそのためにあります。
これは自分自身ずっと親の期待に沿って生きてきた、ずっと勇気を出せなった著者が書いた本です。勇気の筋肉の大切さとその鍛え方を紹介するベストセラーです。
新年度を前に読んで、新しい自分に踏み出してみませんか?


最後になってしまいましたが、ただいま有隣堂アトレ恵比寿店では、この本の刊行を記念して「働く女性のための海外名著&ベストセラー」と題したミニフェアを開催中です。
恵比寿駅をご利用の際は、アトレ5階の有隣堂さんへ。この棚もぜひ覗いてみてください。
主体性を持って働くのに役立つ、海外の名著がお待ちしています。

#完璧じゃなくていい勇気ある女になろう

《すべての人に安心できる家を》「家は全ての中心だ。辛い仕事や路上の恐怖から我々を避難させてくれる。成長し、生活し、時に愛を育む中で、人のアイデンティティは形作られる。安心して住める家があるからこそ、人は地域の活動に参加し、連帯や寛容の精神を...
18/02/2024

《すべての人に安心できる家を》

「家は全ての中心だ。辛い仕事や路上の恐怖から我々を避難させてくれる。成長し、生活し、時に愛を育む中で、人のアイデンティティは形作られる。安心して住める家があるからこそ、人は地域の活動に参加し、連帯や寛容の精神を身につける。そして、よい親、よい労働者、よい市民になることができる」


マシュー・デスモンドの『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』には、数々の胸を打つフレーズがあるのですが、2月17日の日本経済新聞に、そのひとつを意識されたのであろう文章で始まる書評が掲載されました。
評者は西山隆行教授。アメリカの貧困層がどのような困難に直面するかを丁寧に紹介してくださり、最後をこう締めておられました。

「感情を揺さぶるとともに読者を深い思索へと誘う本書は、膨大な量の調査に基づくノンフィクションであり、ピューリッツァー賞など13の賞を受賞している。米国社会の現状や貧困問題に関心のある全ての読者にお薦めの一冊だ」


だいぶ前になりますが、1月13日の朝日新聞に続き、1月20日には毎日新聞でも書評が出ました。「今週の本棚」の〝話題の本〟で、こちらの評者は武田砂鉄さんでした。

「共に暮らしながら得た声を、何も知らなかった自身の罪悪感にぶつけながら記す。常に奪われる側に立ち、奪う側を問う視線は、読者にも注がれる」

武田さんの言葉は、現代資本主義の非情の現実に対して、終始怒りを滲ませているようでした。


そしてさらに先週あたりからは、複数の地方紙の書評欄にも本書が登場しているようです。が、情報収集能力が乏しく、全貌を掴むのにまだ時間がかかりそうなので、こちらはまた改めて。


北陸、能登地震から1ヶ月以上経ちましたが、依然として水道も復旧していない地域があったりと、生活の目処が立たない方がたくさんおられます。なんということかと、遅々としている状況を知るたびに気持ちがふさぎます。
どうか一刻も早く、安心できる家で過ごす日常が戻られますように。

#家を失う人々

《朝日新聞の書評》1月13日付朝日新聞の読書欄で『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』の書評が出ました。評者は藤田結子先生です。・・「ある日、保安官と引っ越し業者の一団がやって来て、部屋から荷物を運び出し、歩道に家財一...
16/01/2024

《朝日新聞の書評》
1月13日付朝日新聞の読書欄で『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』の書評が出ました。評者は藤田結子先生です。


「ある日、保安官と引っ越し業者の一団がやって来て、部屋から荷物を運び出し、歩道に家財一式をずらりと並べ、追い出される。
 本書は、強制的に立ち退きを主題とするノンフィクション。アメリカ社会学から時にベストセラーが誕生するが、本書もその一例だ」

こう始まる評は、本書で描かれるシビアな現実も「強制退去によって、私物や近隣との繋がりを失い、子どもは学校や友人を失くす。より貧しい地域を転々とし、仕事を失い、うつ病や自殺に追い込まれる」というように、平易にかつ的確に紹介してくださっています。
『働く母親と階層化: 仕事・家庭教育・食事をめぐるジレンマ』(勁草書房)の共著がおありの評者ならではの、女性、ことにシングルマザーの置かれた厳しい状況への言及もありがたかったです。


日本ではまだ、こんな強制退去の風景こそ見られませんが、家賃が払えず住むところを失くす人は増えています。
シングルマザーを筆頭に、女性のほうが適当な賃貸物件を見つけられず苦労する点も共通しています。

家があって初めて、人は安心して生きていくことができます。
家がなければ、何もかもバラバラになってしまいます。
そのことは、このたびの北陸・能登半島地震でも再認識することとなりました(だからこそ、早急の支援が何としても必要です)。

けれども今、世界中の都市で、普通の人が住まいを確保することがどんどん難しくなっています。21世紀にもなって、こんなにも非人間的な社会のあり方がまかり通るとは想像もしていませんでした。

住まいと人権は、深い繋がりがあります。
住まいの問題をおろそかにする社会は、間違いなく人権もおろそかにします。
そういう意味で「住まいの貧困」の問題は、たとえ持ち家でゆとりある暮らしをしている人にとっても、決して無関係ではありません。

皆さまに関心をもっていただけることを願っています。

#家を失う人々

《見本が出来ました》元旦に北陸大地震があってから、救助や援助がかつてない遅さであるのを見つづけ、すっかり気が塞いでいました。同じような気持ちの方がたくさんおられると思います。国や県がこのあと速やかに物心両面で手を差し伸べてくれることを強く願...
12/01/2024

《見本が出来ました》
元旦に北陸大地震があってから、救助や援助がかつてない遅さであるのを見つづけ、すっかり気が塞いでいました。
同じような気持ちの方がたくさんおられると思います。

国や県がこのあと速やかに物心両面で手を差し伸べてくれることを強く願います。
こんなときこそ、国民から搾り取っている税金を存分に活用してほしい。
人の命や安全を守ること以上に重要な税金の使い方はないはずですから。

そして、被災された方々や関係者の方々には、何が必要かを大いに声に出してくださることを願っています。
困ったときはお互いさま。
どうか我慢しないでください。

そう、私たちは、とくに女性は、〝我慢する〟ことに頑張るのではなく、〝勇気を出す〟のに頑張ることが大事なんだと思います。

我慢は心を寒くします。
勇気は心を暖めます。

我慢は心を狭くします。
勇気は心を広くします。

☀️

『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』の見本が出来ました(レシュマ・サウジャニ著/岩田佳代子訳)。
書店でこの本が目に入ったら、お手にとってみてください。
きっと「ああ、これは私のことだ」という話がたくさん出てきます。「素敵だな」と思うエピソードもいろいろ出てきます。

ただいま予約受付中。
都内数店では先行販売をします。
全国の書店には今月末ごろから並びます。

#完璧じゃなくていい勇気ある女になろう

《大切な場所》いつからか、大きな責任を伴う立場の人や、各界の著名人や、研究者など、本来であれば見識ある発言をして然るべき人たちが、薄っぺらで無責任なことばを発するようになり、しかも年々ひどくなっています。なんとも言えない苦々しい気持ちになり...
31/12/2023

《大切な場所》

いつからか、大きな責任を伴う立場の人や、各界の著名人や、研究者など、本来であれば見識ある発言をして然るべき人たちが、薄っぺらで無責任なことばを発するようになり、しかも年々ひどくなっています。

なんとも言えない苦々しい気持ちになりますが、インスタやFBを見ると、いつもいろんな人のいろんなことがらに対する煌めくことばががあって、それが日々の希望につながっていました。

海と月社はこれからも、肩書きや所属や規模に惑わされることなく、常にその人自身、そのもの自体を見つめていきたい。
そして、真実味のあることばや人間性のあることばから生まれた本を皆さまにお届けしたい、と思っています。

今年も一年お世話になりました。
どうぞよいお年を。

2024年もよろしくお願いいたします🕊️

*画像は今年刊行した3冊です。

#今年の3冊

《次の新刊》来年のことを言うと鬼に笑われそうですが、海と月社の2024年1月新刊のカバーが出来ましたので、お知らせします。『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』(レシュマ・サウジャニ著/岩田佳代子訳)。タイトルどおりの内容の、心が晴れる...
23/12/2023

《次の新刊》
来年のことを言うと鬼に笑われそうですが、海と月社の2024年1月新刊のカバーが出来ましたので、お知らせします。

『完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう』(レシュマ・サウジャニ著/岩田佳代子訳)。

タイトルどおりの内容の、心が晴れる世界的ベストセラーです。

この本を読めば、

・女性はどうして失敗を恐れがちなのか?
・勇気とはなんなのか?
・勇気を手にするにはどうしたらいいのか?

ーーがわかります。
コンパクトだけど中身は濃い。思いあたることが、きっといくつもあるはずです。

著者自身の印象的な体験や失敗の話もたくさん登場します。
身近な女性や著名な女性の〝勇気〟にまつわるエピソードも次々に出てきます。
もちろん、具体的なアイデアもいっぱいです。


本が出来ましたら、改めてご案内いたします。

2024年はこの本で、皆さんと一緒に〝勇気の筋肉〟を鍛えられますように💪

#完璧じゃなくていい勇気ある女になろう

[書店に並びました]弊社最新刊『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』(マシュー・デスモンド著/栗木さつき訳)が書店に並び、出足好調です。本書を事前告知する際には「これは決して人ごとではない」とよく言っていたのですが、本...
12/12/2023

[書店に並びました]
弊社最新刊『家を失う人々:最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』(マシュー・デスモンド著/栗木さつき訳)が書店に並び、出足好調です。

本書を事前告知する際には「これは決して人ごとではない」とよく言っていたのですが、本書を見たり買ったりされた方が何人も「タイムリー」と仰ってくださり、私たちが言うまでもなく、多くの方が世界を覆う貧困と住宅の問題を案じておられるのを知ることができました。

住まいの貧困に関して、どの国でもとくに顕著な特徴は、家を追われる確率が高いのは、その国における人種やジェンダーのマイノリティであること、男性より女性であること、なかでもシングルマザーであることです。

つまり、社会で弱い立場に置かれている人ほど、住まいの安全を脅かされやすい。
ヒューマニズムの観点に立てば、そうした方には何らかの補助があって然るべきなのに、実際には、制度があっても使いにくかったり、彼らには逆により厳しい入居基準が設けられていたりします。

なぜ、そんなことがまかり通っているのか。
そして、家を確保できない人はどうなるのか。

机上の論では決して見えてこない現実が、この本には丁寧に描かれています。

貧しい人がますます窮し、富める人がますます肥えるような社会は、なんとかして終わりにしたい。
誰もが安心して生きていける世の中にしたい。

そんな願いを込めつつ、これからもこの本を皆さまにご案内していこうと思います。

#家を失う人々

[贈りたい、贈られたい]いま、全国のブックファーストさん、アミーゴ書店さん、Avantiさんの各店で「贈りたい1冊、贈られたい1冊 present for you & for me!」というフェアが始まっています。小説、実用書、児童書、絵本...
02/12/2023

[贈りたい、贈られたい]
いま、全国のブックファーストさん、アミーゴ書店さん、Avantiさんの各店で「贈りたい1冊、贈られたい1冊 present for you & for me!」というフェアが始まっています。
小説、実用書、児童書、絵本…いろいろなジャンルから60点ほどが選ばれているのですが、ありがたいことに、弊社のロングセラー『5(ファイブ):5年後、あなたはどこにいるのだろう?』も入っています。

『5(ファイブ)』はB5変型サイズのカラーブック。ページをめくるごとにさまざまなデザインが登場します。そこに古今東西の名言があったり、質問があったりして、「見て」「読んで」「書いて」楽しめる、大人のための〝知的〟で〝愉快〟なワークブックです。

𓍼 𓍼 𓍼 𓍼 𓍼

この本にルールはない。
これは勉強のための本ではなく、楽しむための本だ。
やり方を教える本ではなく、背中を押す本だ。

これからの5年間で、あなたが本当にしたいことは何?
本当にほしいものは何?
本当に行きたい場所はどこ?


あなたの人生最良の日は「自分の人生は自分のものだ」と決めた日。

𓍼 𓍼 𓍼 𓍼 𓍼

クリスマスシーズンには毎年、多くの方がプレゼントとしてこの本をお買い求めくださるのですが、今年は書店さまにもお勧めいただけて、喜びひとしおです。
皆さまも、自分やあの人に「気が利いていてリーズナブルな」プレゼントをお探しなら、こちらを一冊いかがですか?

フェアは来年1月7日までだそうです。

[贈り物に🎁]「いま売ってる『散歩の達人』12月号に、『Q&A Diary: My 5 Years』が出てますよ」と親切な書店員さんが教えてくださって、さっそく買ってきました。中を開くと〝本屋さんで贈り物を選ぼう〟というページに、たしかに載...
23/11/2023

[贈り物に🎁]

「いま売ってる『散歩の達人』12月号に、『Q&A Diary: My 5 Years』が出てますよ」と親切な書店員さんが教えてくださって、さっそく買ってきました。

中を開くと〝本屋さんで贈り物を選ぼう〟というページに、たしかに載っています。ご紹介くださっているのは、SPBS TORANOMONの女性おふたりで、「質問に答える形式なので、日記を書く習慣がない方にもおすすめ」というコメントがついていました。
ありがたいことです。
本当にそのコメントどおりで、私自身、人生で初めて5年間最後まで書き続けて、いまも大切にとってあります📘✒️

これは、アメリカ、イギリス、そして韓国でも大人気の「いつからでも始められる、5年連用日記帳」です。
大切な人(皆さまご自身も含む)への贈り物として、私たちからもお勧めします。

*赤色の類似品がありますのでご注意ください。アメリカの権利者から版権を取得した正規品は、弊社のこの青色の日記帳だけです。

住所

吉祥寺南町2-25-14/105
Musashino, Tokyo
180-0003

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