03/09/2024
《先行販売中》
弊社最新刊、オーウェン・ジョーンズ著『少数ではなく多数のために:イギリス左派、理想への挑戦の軌跡』(依田卓巳訳)、以下の書店様では先行販売が始まっています。
・代官山 蔦屋書店
・八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店
ここのところ、与野党の党首選に関するさまざまなニュースや記事を目にしますが、本書の実録ドラマも、イギリス労働党の党首選がスタートです。
意外な人物ジェレミー・コービンが立候補し、必要な推薦人20人が集まらないだろうと言われていたのに、締め切り数時間前に20人目が決まり、ついにはよもやの当選を果たすのです。
イギリスも日本と同じように、何年も続く緊縮財政でかつてないほど苦しい生活を強いられる人が増え、とくに若い世代の絶望感が広がっています。
そんな中で、野党である労働党の政治家たちは何を目指し、何をしたのか?
両親とも労働党の闘志で、自分も10代で入党し、以来ずっと労働党を支持してきた著者が、この本では敢えて党の失敗や過ちも隠さず描いています。
それらをごまかさないで直視することで前進できる、という思いからです。
日本でも、まるで与党のような「国民そっちのけ」の方針を出してくる野党、あるいはなんのために野党に属しているのかわからない議員が増えています。どうして国民生活の向上に沿った政策を打ち出し、突き進んでくれないのかと思うのですが、この本を読んでいると、日頃のさまざまな疑問が氷解していきます。
率直に言って、誰もが読んで楽しめる本ではありません。けれども、今の社会を変えたいと切に望んでいる方、政権交代の必要を強く感じている方には、ハッとすることしばしばのパンチある一冊だと思います。
#少数ではなく多数のために