26/08/2024
『光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち』(趙根在著)の書評記事を紹介させていただきます。全文をご覧いただくためには、会員登録が必要なのですが、その判断はお任せいたします。
執筆は、韓国文学翻訳家・清水知佐子さんです。『山陰中央新報』は、島根・鳥取が発行範囲ですが、岡山(長島愛生園、邑久(おく)光明園の二つのハンセン病療養所があり、趙根在も撮影にたびたび訪れています)にも届いてくれればうれしいかぎりです。
『共同通信』の配信記事ですから、『山陽新聞』『中國新聞』が掲載する可能性は大いにありますね。期待して待っています。
この配信記事が、趙根在が撮影に訪れたハンセン病療養所所在地の地元紙に掲載されることになれば、没後27年にして、再度の訪問を果たすことになるのですが、ぜひ、実現してほしいものです。
先頃は、地元紙への新聞広告による訪問を行ないましたが(東京〔『東京新聞』〕→熊本〔『熊本日日新聞』〕→岡山〔『山陽新聞』〕→東京→群馬〔『上毛新聞』〕。その詳細は、http://www.cranebook.net/review/)、今回、書評記事による訪問も実現できるなら、趙さんも満足されるはずです。
と言っていましたら、同日の8月24日に『沖縄タイムス』にも掲載されていました。沖縄には二つの療養所がありります。
一つは名護市にある「沖縄愛楽園」、もう一つは宮古島にある「宮古南静園」です。ただ、両療養所には趙根在は訪ねておりません。1972年の本土復帰までは、アメリカの統治下にありましたので、趙が朝鮮籍であったことが訪問実現のネックになっていたようです。
清水知佐子さん、書評執筆ありがとうございました。
書評文の中の「人は自身の内なる差別心を認めた時に、自らが差別される時よりも苦痛を覚えるかもしれない。」この思いこそ、趙根在が「ハンセン病の同胞たち」を執筆した動機の最たるものだと私は思っていますので、この一文を目にして心が震えました。
そして、最後に本書を通して「内なる差別を直視する勇気を得る」との言葉。深くお読みいただいたことにあらためてお礼申し上げます。
昨年、原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市)で開かれた「趙根在写真展 地底の闇、地上の光―炭鉱、朝鮮人、ハンセン病―」で脚光を浴びた写真家、趙根在(チョウ・グンジェ、1933~97年)。その反響の大きさ...