リーブル出版

リーブル出版 四国・高知の出版社です。著者の気持ちに親身に寄り添い、一書一書丁寧な編集・制作・印刷で、作品の魅力がより引き立つご提案をいたします。感動・ワクワク・温もりを大切に、あなたの思いをカタチにします。

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<デザイン部の実績>

四国銀行「食」商談会
第1回パッケージコンテスト 最優秀デザイン賞

TCG(土佐クリエイターズギルド)AWARD 2008 入選

TCG(土佐クリエイターズギルド)AWARD 2010 入選

【日刊リーブルレター Vol.13】漢字の片側(一部)を使用して作られたのが片仮名ですが、当時は漢書のルビや注釈として使用される用法がほとんどでした。万葉仮名の使いづらさは前回投稿で述べましたが、それが次第に草書体で書かれるようになり、「草...
13/01/2025

【日刊リーブルレター Vol.13】

漢字の片側(一部)を使用して作られたのが片仮名ですが、当時は漢書のルビや注釈として使用される用法がほとんどでした。

万葉仮名の使いづらさは前回投稿で述べましたが、それが次第に草書体で書かれるようになり、「草仮名(そうかな)」という平仮名の前身となるものが生まれます。

(写真2枚目:平仮名の前身「草仮名」で書かれた『秋萩帖』)

1行目に「安幾破起乃(あきはぎの)」という文字が読めますが、確かにまだ平仮名とは呼びがたいですね。
その後、これらがさらにくずされて書かれるようになり、平仮名が誕生します。

だだし、平仮名は女性が扱う文字とされ「女手(おんなで)」と呼ばれていました。男性は漢字または片仮名を使用することが多かったようです。その風習を逆手にとり、女性のフリをして平仮名で日記を綴ったのが紀貫之の『土左日記』ですね。

(写真3枚目:紀貫之が女性のふりをして、平仮名を用いて日記を書いた『土左日記(写本)』)

「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり」という有名な一節からはじまります。(ちなみに土左日記は、「土佐」ではなく「土左」が正しい表記です)

当時の平仮名は現在のように統一されておらず、300文字ほどの平仮名が存在していました。ゆえに現代の私たちにとってはなかなか読みづらいのですが、現在の平仮名とは異なる文字は「変体仮名」と呼ばれています。国立国語研究所がその一覧をまとめていて、眺めると多様な平仮名の歴史が伝わってきます。

「変体仮名一覧」↓

https://cid.ninjal.ac.jp/kana/list/

さて、「日本語はどこから来たのか?」をテーマに数回にわたって書いてきましたが、書き出すとどんどんとマニアックな話になってしまいました。そもそもは日本語のルーツを辿ろうと思っていたのですが、その話は収束しそうになかったため、ほとんど「日本語の文字」について語ってしましました。一旦このテーマの話は終わります。また気が向いたら語ってみます。

漢字だけでは日本語を正しく記すことができないと感じた日本人は、漢字を使いながら日本語の一音一音を表せるよう工夫しました。これが「仮名」の始まりです。仮名といっても、まだ平仮名や片仮名ではありません。「万葉仮名」という、漢字をそのま借用したも...
12/01/2025

漢字だけでは日本語を正しく記すことができないと感じた日本人は、漢字を使いながら日本語の一音一音を表せるよう工夫しました。これが「仮名」の始まりです。

仮名といっても、まだ平仮名や片仮名ではありません。「万葉仮名」という、漢字をそのま借用したものでした。借りてきた文字という意味で「仮名」と呼ばれました。ちなみに漢字本来の使い方をする場合は「真名(まな)」と呼ばれていたそうです。

▶写真2枚目:万葉和歌集(5) 国立国会図書館デジタルコレクションより(左から2行目には「令和」の元となった歌が見えます)

万葉仮名は、読みづらさも書きづらさも満点で、例えば「あめつちのともにひさしく」を表すために「阿米都知能等母爾比佐斯久」と書かれた記録があります。(写真2枚目参照)

この場合は、12音を表すのに合計100画の漢字で表していたという非効率極まりない仮名で、もはや「よろしく」を「夜露死苦」と書くほどの暴挙っぷりです。

これはさすがに平安時代の人にとっても面倒くさいと感じたのでしょう。もっと簡単に表記するために漢字の一部(片側)を使った仮名「片仮名」が誕生します。

阿→ア、伊→イ、宇→ウ といったものです。

片仮名は漢字を読み解くために、主に貴族や僧侶が使っていたそうです。

続く...

【日刊リーブルレターVol.11】漢字が渡来し、文字を持っていなかった日本人は漢字を自国の文字として取り入れることにしたわけですが、その取り入れ方が柔軟すぎました。そのせいで日本語表記はどんどん複雑化していくのです。たとえば「山」という文字...
11/01/2025

【日刊リーブルレターVol.11】

漢字が渡来し、文字を持っていなかった日本人は漢字を自国の文字として取り入れることにしたわけですが、その取り入れ方が柔軟すぎました。そのせいで日本語表記はどんどん複雑化していくのです。

たとえば「山」という文字を知り、読み方は「サン」だと習います。その意味は“やま”だと教えてもらうわけですが、本来ならここでストップですよね。

ところが柔軟すぎる日本人は「じゃあ、“やま”と読んでもいいことにしよう!」と言い出したわけです。これはいわば「LOVEと書いて“あい”と読む」と言っているのと同じで、なかなか強引なわけですが、文字を全く持っていなかった日本人は初めて「やま」という言葉を文字で記すことができるようになったわけです。これはきっと当時の日本人にとっては感動的で画期的なことだったのだろうと想像できます。「じゃあ!じゃあ!この文字は?」と、どの漢字にも日本語読み(訓読み)を充てはじめ、その結果私たちは言葉を文字で残すことができるようになりました。

しかしこれではまだ、日本語をそのまま文字に出来たとは言い難いのです。なぜなら中国語には助詞がほぼ存在しないため、「が」「に」「を」「で」といった言葉に対応する漢字が見つからないのです。さらに先述の訓読みのせいで一つの漢字にいくつもの読み方があり、例えば「東野炎立所見而」などと書かれても、意味は理解できても正しい読み方が分からないという世にも奇妙な事態が発生したのです(この現象は現代でも起こりますね)。「東」は“ひんがし”と読むのか“あづま”とよむのか、助詞の「の」は付けるのか否かといった問題が多発したため、ここで初めて読み仮名にあたるものが生まれてきます。

続く...

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【日刊リーブルレターVol.10】「日本語はもともと文字を持たない言語である」�これは、グラフィックデザイナーである永原康史さんの著書『日本語のデザイン』の一節です。日本人がどのうようにして文字を獲得し、そこから仮名(特にひらがな)を興して...
10/01/2025

【日刊リーブルレターVol.10】
「日本語はもともと文字を持たない言語である」�これは、グラフィックデザイナーである永原康史さんの著書『日本語のデザイン』の一節です。日本人がどのうようにして文字を獲得し、そこから仮名(特にひらがな)を興していったのか。そしてその独自の文字をいかにして印刷できる文字デザインへと変化させていったのかを、図版をふんだんに掲載しながら綴った良書です。

このような本をグラフィックデザイナーが著すことからもデザインと文字が切っても切り離せないものであることがよく分かります。��私もデザイナーのはしくれで、かつ出版業に携わっているため、文字のデザインに大変興味があり、日本語を含む文字のルーツについて調べることがよくあります。

日本語は漢字、カタカナ、ひらがなを持ち、かつ漢字の読み方にいたっては幾通りもの読み方が存在し、例え知っている漢字で書かれていたとしてもその読み方がわからない場合もあるという、世にも奇妙な文字体系を持っています。
�世界の文字の歴史は、
3000年以上前に「くさび形文字」や「象形文字」が誕生し、�数千年をかけてアルファベットや漢字へと進化してきました。� �しかし古代の日本は文字を持たない国でした。日本人は文字をイチからデザインすることを選ばず、お隣の国の漢字を借用することを選びました。2000年前頃、中国から漢字が渡り、その後その漢字を使いながら日本語を無理矢理表記できるように工夫してきたのが現在の日本の文字です。

しかしこれが日本語表記を世界にも類を見ないほどにややこしくした要因だといえます。
�続く...�
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【日刊リーブルレターVol.9】表紙デザインの話の続きです。表紙デザインの品質を高めるにあたって、想定される「デザインのレベル」を考えてみました。ここでは実際の本ではなく、私が勝手につくった本で試してみましょう。第1段階 自費出版業界ではよ...
09/01/2025

【日刊リーブルレターVol.9】
表紙デザインの話の続きです。

表紙デザインの品質を高めるにあたって、
想定される「デザインのレベル」を考えてみました。
ここでは実際の本ではなく、私が勝手につくった本で試してみましょう。

第1段階 自費出版業界ではよくみる、自費出版然としたもの
第2段階 商業出版風でタイトルを大きく堂々とした佇まいに
第3段階 そもそもタイトルが堅苦しのでタイトル変更を提案した上でリデザイン
第4段階 もっと切り口を見直した別タイトル案も提案
     →拡大解釈しすぎで、却下

実際の現場では、タイトル変更については著者と相談しながら進めます。
タイトルが変わると、見出しや本文の表現も変更する箇所が発生し、著者にリライトをお願いすることもあります。著者にとっては負担が増える提案となってしまいます。
しかし、そのことで本はより瑞々しさを増し、魅力的なものへと進化していきいます。

弊社ではこんな風に、持ち込まれた原稿の持つ価値をどんどんと高めるトライ&エラーを一書一書続けています。それこそが、出版社を通じて本を出すことの価値だと信じて、私たちは日々編集やデザインをを続けています。
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【日刊リーブルレターVol.8】引き続き、表紙デザインの話です。ブックデザインは表紙だけではありません。目次、扉、本文組も、その本の世界感を作り上げる重要な要素となります。弊社刊行の『産み方は生き方』では、柔らかさや温かさ、そして可読性を追...
08/01/2025

【日刊リーブルレターVol.8】
引き続き、表紙デザインの話です。

ブックデザインは表紙だけではありません。
目次、扉、本文組も、その本の世界感を作り上げる重要な要素となります。

弊社刊行の『産み方は生き方』では、
柔らかさや温かさ、そして可読性を追求して幾度も校正を重ねました。
普段何気なく読んでいる本も、実はこれほど細かい配慮がなされているのです。
そういった視点で、お持ちの本を今一度眺めてみると、
また新たな発見があるかもしれません。

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【日刊リーブルレターVol.7】
昨日に続き、表紙デザインの話です。
私が表紙デザインをする際は必ずゲラを読みます。
(斜め読みの場合も多々ありますが)
 
そして本の内容を知った上でイメージを作っていきますが、
このときに重要なのは、
内...
07/01/2025

【日刊リーブルレターVol.7】
昨日に続き、表紙デザインの話です。
私が表紙デザインをする際は必ずゲラを読みます。
(斜め読みの場合も多々ありますが)
 
そして本の内容を知った上でイメージを作っていきますが、
このときに重要なのは、
内容を把握しつつも、
内容に寄せすぎないデザインとすることです。
内容をそのまま絵にしてしまうと深さが感じられなくなることがあります。これは特に小説や詩集の場合ですが。
ビジネス書やエッセイは端的で分かりやすい方が好まれることが多いため、内容に沿っていても構わないと思います。
いずれにしてもこの「寄せすぎない」という
距離感が難しいのですが、
これは書店で様々な表紙デザインを見ながら
感じ取ってみるほかないかと思います。
デザインする際に私がまず取り掛かるのは
「題字のデザイン」です。
題字は縦書きの方が文字を大きく扱えるので、
まずは縦書きからトライするようにしています。
出来た題字にイラストや写真を合わせてみて、
内容との距離感がちょうど良いものを選択していきます。
また、私の場合は帯文も自身で考えています。
(そういうデザイナーはレアケースだと思いますが)
帯文次第で表紙の印象はガラリと変わるため、
タイトルや写真との相性を確認しながらデザインを進めています。
 
明日に続きます…

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【日刊リーブルレターVol.6】自費出版業界ではすべての編集・制作について「著者の意向に添わせる」ことを最重視しがちなのですが、
リーブル出版はいつも「商業出版品質」を目指しており、編集方針や表紙デザインについても、
著者の意向を汲みつつも...
06/01/2025

【日刊リーブルレターVol.6】
自費出版業界ではすべての編集・制作について
「著者の意向に添わせる」ことを最重視しがちなのですが、
リーブル出版はいつも「商業出版品質」を目指しており、
編集方針や表紙デザインについても、
著者の意向を汲みつつも、
出版社としての意向を反映させていただくことが
多くあります。
 
今回は、その表紙デザインについて、
チーフデザイナー島村が日々取り組んでいることを、
数回に分けてお届けします。

(この内容は自費出版ネットワーク全国大会で、島村が講演した内容を改訂して掲載しています)

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新年最初の金高堂書店ランキングでも、和田敦子さんのエッセイ『素っぴん』が3位にランクイン!敦子さんの勢いが止まりません😁
06/01/2025

新年最初の金高堂書店ランキングでも、和田敦子さんのエッセイ『素っぴん』が3位にランクイン!

敦子さんの勢いが止まりません😁

【【リーブルレターVol.4】様々なルーツを探求することが好きな私は、その類の書籍をよく漁っています。宇宙や地球のルーツ、人類のルーツ、日本人のルーツ、そして「日本語」のルーツ。今日は出版社として切っても切り離せない日本語についてお届けしま...
05/01/2025

【【リーブルレターVol.4】
様々なルーツを探求することが好きな私は、その類の書籍をよく漁っています。宇宙や地球のルーツ、人類のルーツ、日本人のルーツ、そして「日本語」のルーツ。

今日は出版社として切っても切り離せない日本語についてお届けします。

日本語は孤立した言語だと感じたことはありませんか?
例えば、英語・ドイツ語・オランダ語等は同じルーツをもった言語ですし、中国語はチベット語等と同じルーツを持っています。しかし日本語は孤立していてそのルーツさえ不明なのです。(細分化すると琉球語は同じ語族ですが)

それだけ日本が独自の言語や文化を築いてきた証なのだとも考えられますが、なんだか仲間がいないような気がして寂しい気がするのです。どこかに日本語の仲間はいないのでしょうか。

当然ですが、私たちの祖先は最初から日本列島に住んでいたわけではないため、どこかに必ずルーツはあるわけです。そのため多くの言語学研究者が様々な起源説を唱えていますが、いまだ定説には至っていません。

中国や朝鮮など北方アジアを起源とする説、
東南アジアなどを起源とする説、
南インドを起源とする説など様々。

起源に結論を出すのは非常に困難で、
言語学だけではなく考古学や遺伝子学などの力を借りる必要があり、まだまだ議論が収束していないようです。

日本語の期限や仲間は見つかる日が来るのでしょうか。
日本語はその歴史上、他言語を柔軟に取り入れながら大きく変化してきた言語です。そのため、ひとつの言語を起源として限定するのはなかなか難しいのかもしれません。

人類はアフリカで誕生し、そこから出発した人類は世界中の方々に散らばりながら、数万年をかけてこんな東端の小さな島国に辿り着いたのが今の日本人の祖先です。言語も文化も複雑に混ざりあっていて当然だと感じます。ゆえに日本人にはそういった他国の文化を受け入れる柔軟性があり、逆にいえば流されやすい国民なのかな、とも思うことがあります。

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日本語をテーマにした話は一度では語りきれないので、
今後も幾度かお届けしていきます。

参考文献
『日本語の起源』大野晋 著(岩波新書)
『日本語の歴史』山口仲美 著(岩波新書)
『日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白いことばの世界』国立国語研究所 著(幻冬舎新書)

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チーフデザイナーである私は、部下の上げてきた成果物に対して「もっと、ふつうに」という指示を出すことがよくあります。
そんな曖昧な指示を出したら部下は困惑するだろうなと思いながらも、それを一つ一つ言語化しようとするととても時間がかかってしまう...
04/01/2025

チーフデザイナーである私は、部下の上げてきた成果物に対して「もっと、ふつうに」という指示を出すことがよくあります。
そんな曖昧な指示を出したら部下は困惑するだろうなと思いながらも、それを一つ一つ言語化しようとするととても時間がかかってしまうので、その触りのみを説明して後は考えてもらうようにしています。
例えば、「ふつう」を別の言葉に置き換えてみるといいかもしれません。
「自然」であったり、「シンプル」や「ミニマル」、「フラット」や「ストレート」でもいいと思います。「力の抜けた」という表現もとても好きです(これも曖昧な表現ですが)。
つまりは、まるで手が加えられていないような、なるべくしてなったようなデザインを「ふつう」と呼んでいて、私はいつもそれを目指しています。“いつも”と言うと誤解を生むのですが、まずはその物事に対しての「ふつうの位置」を明確にすることで基準ができるため、まずはふつうを目指してデザインします。
そして「ふつうのど真ん中」の位置が把握できれば、「今回はこのままど真ん中直球勝負で行くぞ」とか「少しだけ外そう」といった表現ができるようになります。
 

(写真2枚目:ランの花を際立たせるため王道の表現をしたラン展ポスターと、熱帯の空気感を出すために混沌とした表現をしたラン展ポスター)
 
これらの表現を実現するためには、普段の生活やその中で触れるものごとに対して、
これはふつうかな?
ふつうならどういう表現かな?
あえてふつうから外すとすればどういう表現かな?
などと繰り返し自分に問うことが必要だと思います。ただ、常にシンプルやストレートなものがふつうとは限りません。スーパーマーケットの特売チラシであれば派手で勢いのあるものの方が普通ですし、高級ブランドのパンフレットであればその逆でしょう。その界隈で最もふつうのところを探し、「一番ふつう」だと認識できるかどうかが、デザイナーに求められる知識なのだと思います。
 
無印良品のプロダクトデザインなどで知られる深澤直人さんの著書『ふつう』に、こんな一節があります。
—無印良品の製品をデザインする時は、デザインをするという意気込みのようなものを捨てなければならない。肩の力をぬいて、それがいとも自然に成ったかのように、ある意味無責任と思えるくらいまで距離を置きながら客観的にそのものの形が出来上がっていく流れを見守らなければならない。

(写真3枚目:デザイナー深澤直人さんの著書『ふつう』)
 
私自身はまったくその域には達していないのですが、自分のデザインに対して距離を置けるようになりたいと感じる一節でした。

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【リーブルレターVol.3】弊社は「リーブル出版」として認知されていますが、私たちが請け負っている業務は出版に限らず多岐に亘っています。
出版、印刷、デザイン、コピーライト、WEB制作、テレビ番組制作、動画撮影、スチール撮影、ドローン撮影、...
03/01/2025

【リーブルレターVol.3】
弊社は「リーブル出版」として認知されていますが、
私たちが請け負っている業務は出版に限らず
多岐に亘っています。

出版、印刷、デザイン、コピーライト、WEB制作、テレビ番組制作、動画撮影、スチール撮影、ドローン撮影、最近では、「モデルハウスのインテリアコーディネート業務」の依頼もいただきました。そんなことを手掛けていると、お客様には「リーブルさんって何屋さんなんですか?」と聞かれることもしばしばです。

私たちがやっていることは、
広い意味で「編集」なのだろうと思います。

雑誌『Re:s』や、フリーマガジン『のんびり』の編集長であった藤本智士さんは、著書『魔法をかける編集』で、
こう綴られています。
「編集とはメディアを活用して状況を変化させるチカラ」だと。

(写真1枚目:藤本智士さん著『魔法をかける編集』)

メディアとは、マスメディアとは限らず、むしろ近年ではWEBならYouTubeやSNS、紙ものであれば、フリーマガジンや同人誌をはじめとする自費出版など、ローカルメディアの方が活発といえるでしょう。そして藤本さんはメディアの最小単位は「自分自身」だと述べています。自分が発する言葉や、服装や、一挙手一投足が発信であって、メディアになりうるのだと。
そんなメディアを活用して状況を変化させるのが、私たちの仕事だと考えています。グラフィックデザインであれば紙面がメディアですが、インテリアコーディネートであればモデルハウスがメディアになるのです。そして、未来へのビジョンを持ちそれを実現させようとする人はどんな立場であれ「編集者」と呼べるのだと思います。
 

(写真2枚目:弊社のクリエイティブ事業部・小石がコーディネートしたモデルハウス)
 
弊社では業務範囲を固定しておらず、
社員が見つけてきた仕事や
お客様からご依頼いただいた業務など、
例え経験のない業務でも、
担当社員が「やってみたい」と進言すれば、
「じゃ、やってみよう!」と基本的にはお引き受けしています。

「自分」が最小のメディアだと考えると、自身がメディアとなり生き生きとした姿を見せることが、まずは編集の始まりなのだろうと思います。日課リーブルレターは、
リーブル出版ブログでもご覧いただけます。
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#日刊リーブルレター

1月2日といえば箱根駅伝!(ですよね?)まさにいま熱戦が繰り広げられていますね。
私、島村はマラソンが趣味なので、毎年放送を楽しみにしています。各区間ごとに起きるドラマに目頭を熱くしながら観戦しています。ブログ「日刊リーブルレター」ではそん...
02/01/2025

1月2日といえば箱根駅伝!(ですよね?)
まさにいま熱戦が繰り広げられていますね。
私、島村はマラソンが趣味なので、毎年放送を楽しみにしています。各区間ごとに起きるドラマに目頭を熱くしながら観戦しています。

ブログ「日刊リーブルレター」では
そんな「箱根駅伝」をテーマにした小説を紹介しています。
(どれも弊社の刊行ではありませんが)
読めばさらに箱根駅伝を深く楽しめる良作揃いです。

紹介している著書↓

『風が強く吹いている』
三浦しをんさん著(新潮文庫)
ドラマ性が高くてハラハラドキドキ満載

『俺たちの箱根駅伝』
池井戸潤さん著(文藝春秋)
スカッとさせてくれる痛快ストーリー

『チーム』
堂場瞬一さん著(実業之日本社文庫)
臨場感が素晴らしい骨太な作品、続編もあります

『あと少し、もう少し』
瀬尾まいこ著(新潮文庫)
爽やかで胸熱!こんな青春を送りたかった!

最後は箱根駅伝ではなく中学駅伝の物語ですが、大好きなので追加させていただきました!どれも名作です。興味のある方は読んでみてください。

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新刊絵本『おなかのボタン』年末最後にうれしいニュースが。Amazon新着ランキング(絵本カテゴリ)でなんと1位になっています‼️「胃ろう」のイメージを明るく前向きにしたいというお母さんの愛と願いがたっぷり詰まった絵本。絵もめちゃくちゃかわい...
28/12/2024

新刊絵本『おなかのボタン』

年末最後にうれしいニュースが。
Amazon新着ランキング(絵本カテゴリ)でなんと1位になっています‼️

「胃ろう」のイメージを明るく前向きにしたいというお母さんの愛と願いがたっぷり詰まった絵本。
絵もめちゃくちゃかわいいです😍

「胃ろう」で悩んでいる全国の方に届きますように…🙇

#胃ろう

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和田敦子さんの出版記念サイン会たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました😊 #金高堂書店  #新刊エッセイ #素っぴん #テレビ高知 #元アナウンサー
22/12/2024

和田敦子さんの出版記念サイン会
たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました😊

#金高堂書店
#新刊エッセイ
#素っぴん
#テレビ高知
#元アナウンサー

今日の高知新聞に和田敦子さんの新刊エッセイ『素っぴん』を大きく取り上げていただきました!ありがとうございます😊出版記念サイン会も金高堂本店で明後日22日(日)13:30から開催します。(当日、金高堂本店で本を購入された方が対象となります。)...
20/12/2024

今日の高知新聞に和田敦子さんの新刊エッセイ『素っぴん』を大きく取り上げていただきました!
ありがとうございます😊

出版記念サイン会も金高堂本店で明後日22日(日)13:30から開催します。
(当日、金高堂本店で本を購入された方が対象となります。)
ぜひお越しくださいませ😊

#テレビ高知
#アナウンサー
#和田敦子

高知蔦屋書店さんが、新刊エッセイ『素っぴん』をこんなに大きく展開していただいています。ありがとうございます‼️感激です😍以下、高知蔦屋書店さんのインスタより【書店情報】テレビ高知の元アナウンサー和田敦子さんのエッセイ『素っぴん』病を乗り越え...
12/12/2024

高知蔦屋書店さんが、新刊エッセイ『素っぴん』をこんなに大きく展開していただいています。
ありがとうございます‼️
感激です😍

以下、高知蔦屋書店さんのインスタより

【書店情報】
テレビ高知の元アナウンサー和田敦子さんのエッセイ
『素っぴん』

病を乗り越え走り続ける生涯現役ローカルアナ、 素顔の話。
テレビにあこがれてアナウンサーの道をスタートさせるも、入社して5カ月、突如異常な腹痛に襲われ若くして子宮全摘に。絶望の淵に立たされ、長く閉ざされた心をこじ開けたのは、テレビの仕事だった。
この場所で表現すること、伝えること、力強く咲き続けることが自分の使命だと、彼女はまだまだ走り続ける。

本をとってプロフィールを読んで驚きました。
「イブニングKOCHI」のイメージが強かった和田さんの今はMC活動だけでなく「バンド活動」。
オリジナルCD2枚にエッセイ本を出版、と精力的に活動される和田さんからパワーをいただける1冊です。
どのページも自然体でまさに『素っぴん』なエッセイ本で、人生辛いことがあってもやりたい事を諦めない気持ちが大事だと気づかせてくれます。

地元リーブル出版さんから全国に先駆けて先行発売です!

住所

神田2126/1
Kochi-shi, Kochi
780-8040

営業時間

月曜日 09:00 - 17:00
火曜日 09:00 - 17:00
水曜日 09:00 - 17:00
木曜日 09:00 - 17:00
金曜日 09:00 - 17:00

電話番号

+81888371250

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