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新刊『中医臨床』179号が納品されました!今号では【かぜ】を特集しました。古くからかぜ症状に対する漢方の有用性が認識されていますが,コロナ禍を経て感染症法上5類に移行したいま,かぜ症状を訴えて医療機関を訪れる患者を想定し中医学で何ができるの...
17/12/2024

新刊『中医臨床』179号が納品されました!今号では【かぜ】を特集しました。
古くからかぜ症状に対する漢方の有用性が認識されていますが,コロナ禍を経て感染症法上5類に移行したいま,かぜ症状を訴えて医療機関を訪れる患者を想定し中医学で何ができるのかを紹介します。https://www.chuui.net/view/item/000000000407

【新刊『中医臨床』179号が納品されました!】昨日『中医臨床』の最新号となる179号が納品されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【かぜ】を取り上げました。中医学で...
17/12/2024

【新刊『中医臨床』179号が納品されました!】

昨日『中医臨床』の最新号となる179号が納品されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【かぜ】を取り上げました。

中医学では古代より「正気内にあれば,邪干すべからず」と,生体側の防御機能の充実を説くとともに,傷寒論や温病学に代表される外感熱病に対する治療経験が豊富にあります。
未病と已病の両面に対応できる点は,現代医学とは異なる大きな特徴であり,さらに医療経済の側面からも漢方の有用性は見逃せません。
中国伝統医学においては,『傷寒論』を始めとして古くからかぜ症状に対する漢方の有用性が広く認識されていますが,コロナ禍を経て,感染症法上の位置付けが5類に移行したいま,今回の特集では「かぜ症状を訴えて医療機関を訪れる患者」を想定し,COVID-19の初期症状を含め,主に急性上気道感染症(急性上気道炎)を対象に漢方・中医学で何ができるのかを紹介します。
その他にも漢方と鍼灸の興味深い記事を掲載しています!
https://www.chuui.net/view/item/000000000407

【新刊『わかりません経方医学』が納品されました!】江部洋一郎先生が構築した「経方医学」の指南書を刊行しました。執筆の中心となったのは1996年から20年にわたり江部先生のもとで経方医学を直伝されてきた灰本元先生です。本書の軸となるのは16症...
02/12/2024

【新刊『わかりません経方医学』が納品されました!】

江部洋一郎先生が構築した「経方医学」の指南書を刊行しました。
執筆の中心となったのは1996年から20年にわたり江部先生のもとで経方医学を直伝されてきた灰本元先生です。
本書の軸となるのは16症例の「症例検討会」で,さらに経方医学を理解するうえで欠かせない基本的な知識を「基礎解説」で補強する2部構成になっています。全体に症例検討会と基礎解説を行き来しながら学習すると,理解がより深まるように出来ています。

江部先生が『傷寒・金匱』を解読し,厖大な臨床経験や古典知識を裏付けに構築したのが経方医学です。独自の解剖・生理・病理・薬理をまとめ上げた点で,従来の傷寒論研究とは一線を画しています。
ただその修得は,難解さゆえに多くの学習者が挫折を余儀なくされてきました。
そこで誕生したのが本書です。初心者が段階を追ってレベルアップできるよう3冊シリーズで刊行する予定で,今回はその第1段となる「入門篇」です。図解もふんだんに活用しており,視覚的にも理解しやすく,きっと良きガイドになってくれるはずです。

本書で取り上げるのは,桂枝湯・炙甘草湯・麻黄湯・小柴胡湯・酸棗仁湯・半夏瀉心湯・調胃承気湯・人参湯・白虎加人参湯・麦門冬湯・麻杏甘石湯などで,それらの運用を解説と症例で学びながら,経方医学の基本的な仕組みを把握していきます。
症例検討会には2名の医師と,4名の薬剤師が参加し,その討論の様子を会話形式で再現していますが,経方医学の初心者も加わっており,彼らでも理解できるよう丁寧に,順序立てて検討会を進めているのがキモです。
https://www.chuui.net/view/item/000000000406

【新刊『中医臨床』178号が納品されました!】昨日『中医臨床』の最新号となる178号が納品されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【肥満】を取り上げました。肥満や肥...
18/09/2024

【新刊『中医臨床』178号が納品されました!】

昨日『中医臨床』の最新号となる178号が納品されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【肥満】を取り上げました。

肥満や肥満症はさまざまな健康障害の発症や増悪・進展の要因となることから,医学的な介入のみならず社会全体として取り組むべき課題となっています。治療においては食事・運動療法を中心としながら,薬物療法・外科療法・行動療法なども取り入れて減量に努め,健康障害やリスクの改善を目指します。もちろん中医学においても食事・運動療法が中心になることは言うまでもありませんが,中医学には現代医学とは異なる見方で肥満を捉えており,さらに漢方薬や鍼灸・中医学の運動等,独自の方法を用いることができます。また治療はもちろん治未病の考えをもつ中医学は予防の観点からも有用で,肥満に起因あるいは関連する健康障害を未然に防ぐうえでも役立ちます。

特集では肥満に対する中医学の考え方や治療をはじめ,日本の臨床現場における実際の取り組みとして,クリニック・鍼灸院・漢方薬局の実際について症例を交えて紹介します。
その他にも漢方と鍼灸の興味深い記事を多数掲載しています!
https://www.chuui.net/view/item/000000000405

【新刊『[標準]鍼灸処方学』を刊行しました!】紹介が遅れましたが,今月初め,わが国にはこれまでになかった鍼灸処方学のテキストを刊行しました。近年の大改訂により日本のはり師きゅう師養成校で使用される東洋医学概論・東洋医学臨床論のテキストでは,...
24/07/2024

【新刊『[標準]鍼灸処方学』を刊行しました!】

紹介が遅れましたが,今月初め,わが国にはこれまでになかった鍼灸処方学のテキストを刊行しました。

近年の大改訂により日本のはり師きゅう師養成校で使用される東洋医学概論・東洋医学臨床論のテキストでは,中医学理論が中核となりました。ここで学んだ東洋医学理論と臨床論を実際の鍼灸臨床に結びつけるうえで欠かせない知識が,経穴学であり,その経穴を組み合わせた鍼灸処方学です。
経穴学のテキストはすでに当社からも『針灸学[経穴篇]』(https://www.chuui.net/view/item/000000000369)や『針灸経穴辞典』(https://www.chuui.net/view/item/000000000064)などを刊行しており,さらに2穴を組み合わせた『針灸二穴の効能』(https://www.chuui.net/view/item/000000000209)も世に出しています。
そしてこのたび,中国の中医薬大学で使用される『針灸処方学』テキストに基づきながら,現在までに中国で出版される鍼灸処方を記す20冊以上の資料を参照して,鍼灸教育にも携わる渡邉大祐先生が日本の鍼灸教育向けに本書をまとめ上げました。
渡邉先生は中国・内蒙古医学院(現:内蒙古医科大学)中医系を卒業後,日本に帰国し鍼灸師と教員資格を得て,再び中国に渡り,天津中医薬大学大学院鍼灸推拿系で修士・博士の学位を取得されました。特に穴位効能の標準化や中医学教育の研究に熱心に取り組まれ,現在は鍼灸臨床を行う傍ら後進の教育にも力を入れておられる,次代の日本の鍼灸界を牽引するホープのお一人です。
本書では対証処方(32方)・体位処方(20方)・対症処方(17方)に分け,全69の基本処方を収載しています。
また本書の最大の特徴でもあるのですが,鍼灸処方の構造を視覚的に理解できるよう,すべての基本処方にオリジナルの図解が付いています。
鍼灸処方学はツボの組み合わせを記憶することではありません。自ら鍼灸処方を組み立てる力を養うことが目標となります。
そのためには,鍼灸処方の基本構造を理解することが不可欠です。
さらに自らで鍼灸処方を組み立てる力を養う「鍼灸処方トレーニング」も用意しており,本書をマスターした後の道筋も示しています。
https://www.chuui.net/view/item/000000000403

【新刊『中医臨床』177号が納品されました!】本日『中医臨床』の最新号となる177号が納品されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【発熱】を取り上げました。中医学で...
17/06/2024

【新刊『中医臨床』177号が納品されました!】

本日『中医臨床』の最新号となる177号が納品されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【発熱】を取り上げました。
中医学では発熱は大きく外感によるものと内傷によるものに分け,外感発熱は『傷寒論』や温病学を有する中医学が得意とする分野ですが,今回の特集では不明熱を始め,治療に難渋することが多い内傷発熱にスポットを当てました。
特に気虚・陰虚・陽虚の発熱とその治療には中医学のもつユニークな生理・病理観が反映されており,ぜひとも理解を深めておきたいところです。

その他の記事では,「経方医学」へ誘う灰本元先生らの「わかりません経方医学」が注目です。
経方医学は江部洋一郎先生が『傷寒』『金匱』を解読し,厖大な臨床経験や古典知識を裏付けに構築した独自の漢方理論です。しかしその習得は難解さゆえに多くの学習者が挫折を余儀なくされてきました。このたび江部先生から直接20年にわたりさまざまな場面で直接教えを受けてきた経験のある灰本元先生が経方医学を初学者に伝えるべく筆を取られました。
本記事は,大きく基礎解説篇と症例検討篇に分かれており,基礎解説篇では経方医学を理解し実践するうえで必須となるポイントを解説しています。症例検討篇では症例検討会に参加した2名の医師と4名の薬剤師の討論の様子を会話形式で再現しています。
今回テーマとなるのは麻黄湯です。
こちらは本年中の単行本発行を目標に進行中の収録記事のひとつでもあります(今回掲載する麻黄湯は全16テーマ中の8番目に該当)。
その他にも今号では漢方と鍼灸の興味深い記事を掲載しています!
https://www.chuui.net/view/item/000000000402

【新刊『[新装版]基礎中医学』を刊行しました!】神戸中医学研究会の中医学入門書として支持されてきた『基礎中医学』の新装版です。本書は,1995年に燎原より刊行され,その後絶版となっていましたが,このたび東洋学術出版社より,旧版の内容を全面的...
29/05/2024

【新刊『[新装版]基礎中医学』を刊行しました!】

神戸中医学研究会の中医学入門書として支持されてきた『基礎中医学』の新装版です。

本書は,1995年に燎原より刊行され,その後絶版となっていましたが,このたび東洋学術出版社より,旧版の内容を全面的に見直し,訂正・改変・加筆し,A5判からB5判へと判型も変更して刊行いたしました。
さらに巻末には,本文中の中医学用語を補完するための小辞典を新たに追加しています。
中国伝統医学の生理・病理から弁証論治まで,これ一冊で,中医学を総合的に理解するために最低限必要な事柄を網羅しており,中医学を本格的にマスターするための最初の一歩としてオススメです。

また,今週末から大阪国際会議場で開催される第74回日本東洋医学会学術総会(会期5/31~6/2)の企業展示ブースでも,当社は出展いたしませんが,亜東書店さんのブースで多めに並べていただく予定です。学会に参加される先生方はぜひ亜東書店さんのブースにお立ち寄りいただき手に取ってみてください。

https://www.chuui.net/view/item/000000000401

【新刊『老中医』刊行しました!】中医小説『老中医』を刊行しました。こちらは,2019年に中国国営テレビで放映され人気を博した連続テレビドラマの小説版を日本語に翻訳したものです。舞台は20世紀初頭の上海。「孟河医派」の継承者・翁泉海は故郷で医...
19/03/2024

【新刊『老中医』刊行しました!】

中医小説『老中医』を刊行しました。
こちらは,2019年に中国国営テレビで放映され人気を博した連続テレビドラマの小説版を日本語に翻訳したものです。

舞台は20世紀初頭の上海。「孟河医派」の継承者・翁泉海は故郷で医業を始め,後に上海にでて医名を轟かせます。高い医徳と卓越した医療技術を備え,自ら疫病の流行地に赴き治療にあたったり,国民政府が提出した「中医廃止案」に反対する抗議活動の先頭に立ち中医学の危機を救います。
主人公の翁泉海は孟河医派の4 大名医を融合させてモデル化した架空の人物ですが,ドラマで描かれるさまざまなエピソードは実際にあった出来事を下敷きにしています。
読み進めるほどに,民国期の中医の臨床風景が目の前にひろがります。
原著者(ドラマ版の脚本を担当)の高満堂氏は中国で著名な作家で,それを舞鶴市の医師・田中寛之先生がいきいきと,見事に日本語訳されています!

また,今回は紙版と同時に電子版も一緒に発行いたしました。
紙版は読みやすいのですが,どうしても800ページ近くあり持ち運びに不便なため,電子版の同時発行に踏み切りました。ぜひ手にとって老中医の魅力に触れてみてください。
https://www.chuui.net/view/item/000000000399

【新刊『中医臨床』176号が発行されました!】『中医臨床』の最新号となる176号が発行されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【不安・抑うつ】を取り上げました。不安...
18/03/2024

【新刊『中医臨床』176号が発行されました!】

『中医臨床』の最新号となる176号が発行されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【不安・抑うつ】を取り上げました。
不安は広範囲で漠然とした恐れの感覚をいい,抑うつは,憂うつである・気分が落ち込んでいるといった心の状態をいいます。中医学では西洋医学とは異なり身体と精神は一体のものとして観ており,そのユニークな診方を知っておくことは精神疾患や心身症を診るうえで役に立ちます。
中医学では人の精神活動は五臓六腑が担っていると考えており,今回のテーマである不安や抑うつと特に関連が深いとされるのは心・肝・胆です。心は血脈を主り,神を蔵する。肝は疏泄を主り,血を蔵し,魂を蔵する。胆は決断を主る。これらの働きが失調すると不安や抑うつが生じるとされます。
今回の特集ではプライマリにおける不安・抑うつ症状の診方と臨床のすすめ方を始め,臨床のヒントになるポイントについて紹介します。
その他の記事では,連続掲載となっている足立繁久先生の論考がやはり奥深くてオススメです。今回は「胎毒治療から生命観をさぐる」と題した論文です。また針灸臨床のすすめ方を研修生を交えて対話形式で展開する鎌田剛先生の連載「TCMA研修」は,今回は前回までの症例の分析結果のまとめとなります。残念ながら今回で最終回となりますが,いつの日か形を変えてその知識と経験をまとめていただけることを期待しています!
https://www.chuui.net/view/item/000000000400

27/12/2023

【動画[臨床経穴学]全13巻公開!】

中医鍼灸学講座の[臨床経穴学]第13巻が12月25日に公開されました。
8月21日から順次公開してきた臨床経穴学はこれで完結となります。
まだ視聴されていない方がいらっしゃいましたらぜひ下記よりご登録のうえご視聴ください。
http://www.chuui.co.jp/chuui_hari-lect/003061.php

次に公開するコンテンツは詳細が決まり次第,改めてお知らせいたします。

【新刊『中医臨床』175号が発行されました!】『中医臨床』の最新号となる175号が発行されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【発疹】を取り上げました。発疹は,中医...
20/12/2023

【新刊『中医臨床』175号が発行されました!】

『中医臨床』の最新号となる175号が発行されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【発疹】を取り上げました。
発疹は,中医学では皮膚科疾患を取り扱う「中医外科学」の範疇に含まれます。見た目でわかる皮膚病変を扱うため,発疹の色・大きさ・形・分布・性状等に着目した中医外科学特有の望診があり,それに主訴・経過・かゆみや痛みの有無・その他の自他覚症状を総合して弁証を行います。特に中医学では「皮膚は内臓の鏡」といわれ,体内の気血津液・臓腑の変化が皮膚の状態を左右すると考えているため,整体観にもとづいて皮膚病変を理解し治療を行うことが重要となります。
今回の特集では皮膚科専門医からみた皮疹の漢方治療や,中医学における発疹に着目した弁証の進め方をはじめ,イボやアトピー性皮膚炎,コロナワクチン後遺症を疑う皮疹などの  治療報告,薬局での応用などを紹介します。
その他の記事では,足立繁久先生の「李東垣の生命観ふたたび―命門と胎毒―」の文章が,前回に引き続きオススメです。李東垣を中心とした金元四大家の胎毒説を振り返り,当時の生命観の変遷に迫った力のこもった論文になっています。また邱紅梅先生へのインタビューでは女性疾患に対する中医薬治療についてうかがいました。
https://www.chuui.net/view/item/000000000398

【新刊『中医臨床』174号が発行されました!】『中医臨床』の最新号となる174号が発行されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【関節痛】を取り上げました。関節痛は内...
21/09/2023

【新刊『中医臨床』174号が発行されました!】

『中医臨床』の最新号となる174号が発行されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【関節痛】を取り上げました。
関節痛は内科診療においても遭遇することが少なくありません。現代医学的な診断・治療は確立していて,プライマリケアでは的確に鑑別する力を身につけ,必要に応じて専門医に引き継ぐことが必要とされますが,依然として,西洋薬の効果が乏しい・副作用がある・西洋薬で効果が得られないケースがあり,そんなときに漢方や鍼灸の出番です。中医学では関節痛は痹証の範疇に含まれ,ある程度,弁証論治がまとまっています。
関節痛を起こす原因疾患は多岐に及びますが,特集では比較的漢方が用いられることの多い,変形性関節症(OA)と関節リウマチ(RA)に着目して企画しました。現代医学的治療をベースにしたなかで中医学や漢方・鍼灸の役割を紹介します。

その他の記事では,足立繁久先生の「中風に対する鍼薬併治」の文章が,前回に引き続きオススメです。前回の灸薬併治の内容ととに,医案を通して鍼,灸,薬の役割の違いが如実に現れていてたいへん興味深い内容になっています。記事の中でも指摘されていますが,鍼・灸・薬それぞれの治法の特性を活かして戦略的に治療が組み立てられていることがよく読み取れます。また今号では近年中国の臨床の現場で使用が拡大している新剤型・中薬配方顆粒(調剤用の単味エキス顆粒)に関する連載シリーズを開始しました。
https://www.chuui.net/view/item/000000000397

【ぜひ『中医鍼灸 臨床経穴学』を座右に】公開が始まった[臨床経穴学]は,2007 年に東京衛生学園(現・学校法人 衛生学園)において兵頭明先生が行った経穴学の授業を収録したものです。実はこの講義のベースになっているのは『臨床経穴学』(現在は...
19/09/2023

【ぜひ『中医鍼灸 臨床経穴学』を座右に】

公開が始まった[臨床経穴学]は,2007 年に東京衛生学園(現・学校法人 衛生学園)において兵頭明先生が行った経穴学の授業を収録したものです。
実はこの講義のベースになっているのは『臨床経穴学』(現在は『中医鍼灸 臨床経穴学』に改題。李世珍著・東洋学術出版社刊 https://www.chuui.net/view/item/000000000371 )です。「李世珍の鍼」として,1990 年代後半から2000 年代初めにかけて当社が特に力を入れて普及に努めた鍼です。
『臨床経穴学』は常用される86 穴を取り上げ,その治療範囲を示し,ツボの効能や主治を記載した,臨床家に必要なツボ知識を網羅した大部の書です。系統性・一貫性・法則性・再現性を兼ね備えた鍼灸の弁証論治を体現した著作で,その内容はそのまま日本の鍼灸教育のなかに組み込むことができるほど質の高いものでした。
そして実際に,これを下敷きにして鍼灸専門学校の経穴学の授業として講義してこられたのが衛生学園の兵頭明先生でした。この講義を実際に視聴していただくと講義と本書が連動していることがよくわかります。
本書では各経穴ごとに[概説][特性][臨床応用][症例][効能鑑別・配穴][参考(古典の考察など)]の項目を設けて詳述しているのですが,この講義ではこのうち[概説][特性][効能鑑別・配穴]を主として解説しています。この概説と特性を学習することで中医学の生理観・病理観(つまり中医基礎理論)にもとづく経穴の効能を理解することができ,さらに根拠を明確にしながら配穴処方を把握することができるようになります。
この講座と本書の該当頁を合わせて学習することで理解はさらに深まるはずです(ホームページには講義場面と対応する本書の該当ページを一覧できる目次を掲載しています)。
そしてここまでの学習が済めば,次に本書の[臨床応用]に進みますが,病証とこれまで学んだ配穴処方との関係を意識しながら学習することで,処方を暗記せずとも自ら処方を組み立てる力が養われるはずです。ぜひ参考書として本書を座右に置きながら学習することをお勧めします。
http://www.chuui.co.jp/chuui_hari-lect/003061.php

【中医鍼灸学講座[臨床経穴学]の配信開始!】本講座は,中医鍼灸学の普及・啓蒙教育を目的に,東洋学術出版社と学校法人衛生学園中医学教育臨床支援センターとの共同プロジェクトの一環として実施するものです。*主な受講対象は,鍼灸師,鍼灸学校学生,鍼...
19/09/2023

【中医鍼灸学講座[臨床経穴学]の配信開始!】

本講座は,中医鍼灸学の普及・啓蒙教育を目的に,東洋学術出版社と学校法人衛生学園中医学教育臨床支援センターとの共同プロジェクトの一環として実施するものです。
*主な受講対象は,鍼灸師,鍼灸学校学生,鍼灸に関心のある医師など。
*本講座の講義は無料で公開していますが,事前登録が必要です。
*本講座は,2007年に東京衛生学園(現・学校法人 衛生学園)にて兵頭明先生が行った講義を収録したものです。

今年8月より,[臨床経穴学]の公開が順次始まりました!

[臨床経穴学]
本講座では,臨床で常用される80穴を取り上げ,各ツボの特性や使い方を学びます。
講義のベースになっているのは『中医鍼灸 臨床経穴学』(李世珍著・東洋学術出版社刊)です。本講義と本書は連動しており,参考書として座右に置きながら学習することをお勧めします。
経穴の学習においてツボの名称や解剖学的位置を覚えることは必要ですが,それだけでは臨床においてまったく使いものになりません。ツボの特性を知らずして臨床応用できません。さらに本講義を通して配穴処方も根拠を明らかにして組み立てることができ,思いのままに活用することができます。
*講座の説明,講師の紹介,公開予定はホームページをご覧ください
http://www.chuui.co.jp/chuui_hari-lect/

【新刊『おとな女子の漢方』が納品されました!】本日,新刊『おとな女子の漢方』(高橋浩子著)が納品されました。日々,女性を中心に漢方診療を行う高橋浩子医師が,女性によくみられるトラブルを取り上げ,それらに使う漢方について豊富な図解とともに解説...
23/06/2023

【新刊『おとな女子の漢方』が納品されました!】

本日,新刊『おとな女子の漢方』(高橋浩子著)が納品されました。
日々,女性を中心に漢方診療を行う高橋浩子医師が,女性によくみられるトラブルを取り上げ,それらに使う漢方について豊富な図解とともに解説します。

医療現場で漢方の使用は拡がってきましたが,まだまだ病名や症状に対応させて漢方をだすケースが少なくありません。しかし処方を構成する生薬単位で理解しなければ,処方運用の幅は拡がりません。
構成生薬のつながりを把握し,処方同士を比較することで,漢方方剤の認識を深めることができます。著者曰く「漢方を勉強し始めた頃の自分が読みたかった本を作りました」――
本書では,女性によくみられるトラブルとして以下のものを取り上げています。
疲れ/冷え/のぼせ/頭痛・便秘・肌荒れ・月経不順/ストレス/むくみ/咳・痰/排尿トラブル

本書の目次や内容の見本を,下記の当社販売サイトで公開しています。
ぜひご覧ください。
https://www.chuui.net/view/item/000000000395

一昨日発行された『中医臨床』173号の「編集後記」に,いま話題のChatGPTに「伝統医学におけるChatGPTの活用法」について質問したことを書きました。得られた回答は,①情報提供と教育,②症状や診断の補助,③伝統医学の文化的価値の保護の...
22/06/2023

一昨日発行された『中医臨床』173号の「編集後記」に,いま話題のChatGPTに「伝統医学におけるChatGPTの活用法」について質問したことを書きました。得られた回答は,①情報提供と教育,②症状や診断の補助,③伝統医学の文化的価値の保護の3点でした。
伝統医学の教育と臨床の面で活用がのぞめ,さらに文化的側面を有する伝統医学の保護にもつながるという回答に,ChatGPTの可能性を感じつつ,同時にどれほど使えるものなのか,具体的な中身の検証も必要だと思われました。
https://www.chuui.net/view/item/000000000396

もちろん,著作権やプライバシーの保護,なにより情報の正確性に課題がないわけではありません。しかし,きっと課題を克服してよりよいものへと進化してゆくことでしょう。
さらに先日,生成AIを活用して手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』の新作を制作し,今年秋,『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で公開されるというニュースがありました。ChatGPTがストーリーをつくり,手塚先生の画風を学習した画像生成AIが絵を描くのだといいます。
これは人間が持つ創造性への挑戦ともいえ,なんだか空恐ろしい感じもしますが,生成AIの潜在能力を知るうえでもこのプロジェクトの行方に注目しています。

【書評『新版・高齢者のための漢方診療』】加島雅之先生に今年2月に刊行した『新版・高齢者のための漢方診療』(岩崎鋼著)の書評をお寄せいただき,昨日発行された『中医臨床』173号に掲載しました。こちらの文章は弊社ホームページにも転載したので,下...
21/06/2023

【書評『新版・高齢者のための漢方診療』】

加島雅之先生に今年2月に刊行した『新版・高齢者のための漢方診療』(岩崎鋼著)の書評をお寄せいただき,昨日発行された『中医臨床』173号に掲載しました。
こちらの文章は弊社ホームページにも転載したので,下記でもご覧いただけます。
http://www.chuui.co.jp/book/003071.php

【新刊『中医臨床』173号が発行されました!】本日,『中医臨床』の最新号となる173号が納品されました。前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【冷え症】を取り上げました。IC...
20/06/2023

【新刊『中医臨床』173号が発行されました!】

本日,『中医臨床』の最新号となる173号が納品されました。
前号に引き続き,日常診療でよく遭遇する疾患や症状「コモンディジーズ」の中医治療シリーズを特集し,今号では【冷え症】を取り上げました。
ICD-11に伝統医学の章が入り,その中で冷え症(寒証)のコードが振られていますが,一般に西洋医学では冷え症は疾患とは認められていません。しかし中医学では古くから冷え症を病態として捉え,治療の対象としてきました。
ただ,中医内科学の教科書を見ても,独立して「冷え症」の項目は設けられていません。「虚労」の項目の陽虚が冷え症のイメージに近いですが,これも冷え症の病態の一部を現しているに過ぎません。そこで今回,滝沢健司先生に,症状に冷えを含む病証を整理して,冷え症の弁証論治をまとめていただきました。
また,体を温めるという生理的な面からみると,陽気(腎陽)の理解を深めておくことが欠かせません。これについて,篠原明徳先生に“命門相火説”と“三焦説”からご解説いただきました。これらの学説は中医学の基礎となる蔵象学説とは異なる観点から身体機能に迫る学説で,病態理解を深めるうえでとても重要です。

その他の記事では,足立繁久先生の「羅天益が記した灸薬併治」の文章が,特に読み応え充分でオススメです。医案を通して灸治と湯液の特性がよく理解できる内容になっています。次回は鍼薬併治をご紹介いただけるようで,現代において鍼灸と湯液(漢方)の併用治療の実践を考えるうえでも役立つことでしょう。
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