21/01/2025
【書籍紹介】
題名/よすが・えにし
著者/美濃吉昭・美濃けい子
箱入りの夫妻での句集、美濃吉昭氏「よすが」と、美濃けい子氏「えにし」。
序文に書かれたように、根底にある人間味、とでも言えるようなものにあふれた句集だと感じました。
余寒なほ回転焼の御座候
青天は浄土双六揚げひばり(吉昭氏)
七五三孫とちやいますひ孫どす
九十四歳まだ生きてんで秋の空(けい子氏)
といった、軽妙な句に感じられる人間味は、
父母の銀河鉄道見送りぬ
線香花火ふりむく闇に妣のをり(吉昭氏)
や、
父の日やお供へしますなによろし
捨てられぬ母の香のする単衣もの(けい子氏)
という
両親や家族を大切にする心に基づいているのかもしれません。
やはり俳句は人間であり、人生である、とあらためて感じさせられました。
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