17/11/2024
新作「水の話」 駒形克己 / New "A Story of Water" Katsumi Komagata
『水の話』は父・駒形克己が2016年に試作し、出版せずに手元に残していた本です。
父のお別れ会 「おわりとはじまり -Memory of Katsumi Komagata-」開催にあたり、生前交流いただいた方々へ、父の想いとして何かお持ち帰りいただけないかを考え、この本を会に合わせて発行することにいたしました。
父が亡くなり遺品整理をしていた時、この本の試作を見つけました。この試作の存在は以前から知っていたのですが、その時はとにかく目の前の事でいっぱいで、あまり気に留めていませんでした。
数日後、西山雅子さんがお線香をあげに来てくださった時に、この本のことを話題にしてくださいました。わたしがあまりに他のことを考える余裕がない中、西山さんのおかげで、これはお別れ会で皆さんに感謝のお気持ちをお伝えするにはピッタリの本だと気がつき、このように刊行することが出来ました。西山さん、思い出させてくださってありがとうございました!
父の作品は水や命についてをテーマにしたものが多く、それらが〈循環〉し、わたしたちはそれを〈共有〉している、と考えていました。命が意識となるように、水が空気となり、循環する。そんな考えを父に学んだからか、父がいない日々は寂しいけれど、とても自然に受け入れることができています。今日もどこかで命がまわり、まわって、旅を続けていくように。
初版は500部のみしか作っておらず、
奥付は、父の誕生日の10月です。
ONE STROKEのONLINE SHOPからご購入いただけます。
A Story of Water “A Story of Water” is a book that my father, Katsumi Komagata, made as a prototype in 2016 but kept it unpublished.
On the occasion of “The End and the Beginning -Memory of Katsumi Komagata,” we decided to publish this book in conjunction with the event.
It would be a reminder of my father's life for those who interacted with him during his lifetime.
Many of my father's works were about water and life, and he believed that they “circulate” and that we “share” them.
Just as life becomes consciousness, water becomes air and circulates.
Perhaps because I learned this idea from my father, I miss him every day, but I am able to accept his death very naturally.
I hope that today, somewhere, life goes on and around and around, continuing its journey.
Ai Komagata, 2024
Only 500 copies of the first edition were made,
and the back of the book is in October, Katsumi's birthday.
It is available on our online store.
It comes with a paper translated into English.
#駒形克己