22/10/2025
「ものづくりトランスフォーメーション賞」(MzX賞)を創設
JMA
日本能率協会(JMA)は2025年10月22日、経団連会館で優れたスマートマニュファクチャリングの実践を称える「ものづくりトランスフォーメーション賞」(MzX賞)の創設を発表した。同協会・専務理事の小宮太郎氏は挨拶でMzX賞の創設背景を述べ、賞の主旨や5つの特徴や意義、種類などを、同協会・事業推進本部経営・人材改革センターの野島寛太氏が説明した。
またMzX賞に合せて発足する研究会について、日本能率協会コンサルティングdXコンサルティング事業本部本部長の毛利大氏が説明した。
MzX賞は、国内外で事業を展開するモノづくり企業やモノづくり関連企業を対象に、デジタル技術を駆使しマニュファクチャリングチェーン全体を最適化し、QCD(品質・コスト・納期)の向上をはじめ改善や変革を実現した事例を顕彰する新たな視点での賞である。
これは「つくる」に止まらず、企画設・計・開発からサービスまでデジタル技術を活用し、製造業全体の各プロセスを最適化するとの視点による顕彰である。これにより、同協会がこれまで国内外のモノづくり現場の工場や事業所の優れた取組みに対し顕彰してきた「GOOD FACTORY賞」は、「MzX賞」に取込まれるかたちで第13回「2025年GOOD FACTORY賞」をもって終了となる。
専務理事の小宮氏は「各社のスマートマニュファクチャリングの取組みを正当に評価し、世界をリードする日本のモノづくり産業の変革を後押しするために創設した賞」と語る。今後は2026年1~4月まで応募を受つけて12月に受賞者を決定し、2027年2月に受賞者の発表および表彰式を実施する予定だ。また2027年1月にラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジーショーのCES(Consumer Electronics Show)での受賞企業のプレゼンの実施を企画している。
なお「MzX賞」には1)プロダクションチェーン優秀賞と2)サプライチェーン優秀賞、3)エンジニアリングチェーン優秀賞、4)サービスチェーン優秀賞、5)ものづくりトランスフォーメーション大賞の5つが設けられ、5~10件程度/年の受賞数を予定する。
公式サイト:
ものづくりトランスフォーメーション賞は、生産性の向上に留まらず、デジタル技術の活用やビジネスモデルの革新を通じて社会や顧客価値を大きく変える「ものづくり」の取り組みを表彰するものです。