21/10/2024
PLEASE issue 21
Now on sale!
fashion direction : Rena Semba
Hair: waka adachi
Makeup: Yuka Washizu
manicurist: Naoko Takano
prop stylist: Takashi Imayoshi
casting direction: Shimana
Model
Abigail Welch
Bertil
Sierra
KIDO
Sam Thomason
Photo: Toru Kitahara
special thanks: Yusuke Miyazaki
tatsu
編集後記
「そこここに佇む邂逅」
映画の影響もあって、異端児というと「maverick」が思い浮かぶ。外国で育った友だちに聞いてみたら、 あまり「maverick」は使わず、「freethinker」のほうがネイティブは使うのだと聞き、以来「freethinker」 という言葉を気に入っている。自由に考えるって良いことだと思いながらも、なかなか難しいのかもしれ ない。学校では自由に考えることを教えてはくれない。それどころか教えてもらったら、自由には考えて いないという矛盾も孕む。だからこそ「freethinker」は尊き孤高のはみ出し者なのだと思う。
今回、PLEASE 初の試みとしてショートムービーをフォトグラファーの宮﨑裕介さんにつくっていただいた。音楽をどうしようかと考えたとき、旧くからの友だち tatsu がすぐに頭に浮か んだ。彼はベーシスト。その道のプロにお願いして、ムービーの音楽はベースのみの楽曲となった。こうした流れがある中で、撮 影を終え、最後の作業として、 全体のタイトルを考えていた。「ELEGANT PUNK」はこの号を編んでいて、浮かんだ言葉。調べてみると Jonas Hellborg のアルバムに「Elegant Punk」があり、彼がベーシストだということも知る。このアルバムがほぼベースのみの多重録音でできて いるという驚愕。不思議なものである。ムービーの音楽コンセプトと重なり合う。こうした邂逅こそが雑 誌であり、編集の面白さなのだと改めて感じた。